リンクスには以下のような3種類の機体があります。
① リンクスマークⅠ:いわゆるプロトタイプの飛行実験機で、新しい生命維持装置、推進系、タンク、構造、エアロシェル(再突入時の熱シールド構造)、空気力学特性、再突入空気力学加熱特性をはじめ他の設計上の要素を確認する。到達高度約61km。燃料はケロシン、酸化剤は液体酸素(LOX)の液体ロケットエンジン。主ペイロード、120kg。2次ペイロード、コックピット内と機体外部後方に小規模。
② リンクスマークⅡ:リンクスマークⅠの開発中に制作は並行して始める。リンクスマークⅠと同じ推進系とアビオニクスものを使うが、新規フッ素系複合材LOXタンクをはじめ構造材料の軽量化が図られ、より高性能な実用機。非ヒドラジン系RCS。到達高度100km以上。ペイロードは基本的にリンクスマークⅠと同じ。
③ リンクスマークⅢ:リンクスマークⅡの高性能機。高性能脚。高度化胴体構造。高性能推進系。ドーサルパッドペーロード、650kg(これにより地球低軌道(LEO)に小型衛星打上げ用の2段式ロケットも搭載可能)。