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コラム ―宇宙開発の現場から―

コラム―宇宙開発の現場から―
まさるくんのロシア出張日記~その7~
皆様、こんにちは、JAXAでタンパク質の結晶生成実験を担当しています佐藤勝と申します。宇宙実験の現場を知って頂くため、ロシアへの出張日記をコラムの形で連載しており、今回が7回目となります。
私は、現在、成田からモスクワに向かう飛行機の中で、この原稿を書いています。2月3日に打上げられる、タンパク質の結晶生成実験(第2回)の準備作業のため、モスクワとバイコヌールで作業を行なう予定です。今回の実験には、日本、ロシア、マレーシアの55種類のタンパク質を搭載し実験を行います。昨年の12月から長期滞在を開始した野口宇宙飛行士がISSに滞在している間に実験が行なわれ、野口飛行士と一緒に5月末に地上に戻って来る予定です。
さて、今回の話題は、宇宙で実験を行うため手順書です。ISSの中で実験を行うためには、実験装置や様々な機材をどのように操作して作業を進めるか、詳細に記述した手順書(ODFと呼ばれています。)が必要になります。同様に、地上からのコマンド作業や状態を確認する作業についても手順書を準備しなければなりません。この手順書は、実験の作業を、操作の各ステップ毎に非常に簡潔な言葉で記述します(もちろん英語で)。また、作業に当たっての注意事項や、実際の機材などの写真を織り交ぜて作られています。本番の軌道上での実験操作や地上での実験作業は、だれが実施するか直前まで決まりませんので、関係する人が見れば理解できるように共通のルールに従って記述しなければなりません。
タンパク質結晶生成実験の手順書は、軌道上のものが設置用と取外し用で2つ、地上の作業のものが1つ、準備されています。複雑な作業を行う場合には、数十種類のODFを準備する場合もあります。これらの手順書は、実験の1年半くらい前から作業の内容をもとに手順書のドラフトを作成し調整が進められていきます。ドラフト版が完成すると、実際に手順書をもとにしてリハーサルが行なわれ、作業に必要な時間が見積もられます。また、宇宙飛行士が、手順書のレビューに参加し、手順書の内容について確認が行なわれます。
こうして完成した手順書は、実験を担当する予定の宇宙飛行士の訓練で使われ、コメントがあれば修正していきます。また、実験の操作に変更があれば、実験の直前まで必要に応じて、修正が行なわれていきます。更に、手順書をもとにして見積もった作業時間は、運用のタイムラインに実験を割り当てる際の情報として、利用されることになります。
さて、次回のコラムは、技術的な話が続きましたので話題を変えて、ロシア人の生活について紹介したいと思います。
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