宇宙連詩 みんなで紡ごう、宇宙に流れる生命のメッセージ

宇宙連詩完成披露シンポジウム報告

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 2007年7月にスタートし、約半年をかけて毎週1詩ずつ編纂されてきた宇宙連詩全24詩の完成を記念したお披露目のシンポジウムが、3月9日(日)、日本科学未来館、みらいCANホールにおいて開催されました。会場には、小学生からご年配の方、宇宙連詩に参加された方、興味をもって見守られた方、発展普及にご協力頂いた方など約160名の幅広い層の方にお越しいただきました。(写真撮影=あさお企画)

シンポジウムのビデオは、Z会大岡信ことば館準備室のご協力により掲載するものです。
このビデオを無断で貸し出し、放映等をすることはご遠慮ください。



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video(c)Z会大岡信ことば館準備室

はじめに、主催者を代表してJAXA執行役の鈴木薫よりご挨拶させて頂きました。


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シンポジウムの司会は、NHKアナウンサー桜井洋子さん。桜井さんは、大岡信さんが裁き手をつとめる「静岡連詩の会」の司会をつとめられるなど、大岡さんと親交があり、そのご縁でお願いできました。
プラネタリウム・クリエイター大平貴之さんが開発された世界最高峰のプラネタリウム「メガスターII」による500万個の星空が会場の壁や客席に映し出されるなか、来場された詩の作者ご本人と桜井さんによって、全24詩が朗読されました。


朗読の後、作者のみなさんに舞台へ登場していただき、会場のみなさんへご紹介しました。司会の桜井さんより、第21詩の酒井汐美さん、第23詩の菊池紫苑さんに、詩が選ばれた感想などを伺いました。


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宇宙連詩の監修役であり、選者をつとめられた大岡信さんは、完成した24詩に寄せて、「伝えたいことがたくさんあるのを抑えて、短い文章に留めること、前の詩を〈裏切る〉ことがポイント」とコメントされました。また、今回の新たな試みであるアジア太平洋の詩人から寄稿を募った連詩に関して、「翻訳の違和感がなく、違う言語の人とも連詩を紡いでいける」と語られ、ひとりで創作する「詩」と違い、他者が入り込んでくるからこそ拓かれてゆく連詩の世界について、司会の桜井さんとの対話形式でお話しされました。大岡さんは今後も宇宙連詩の監視役として宇宙連詩の発展を見守られますが、第3期の裁き手の役目は第24詩の作者でもある詩人の野村喜和夫さんにゆだねられます。第1期、第2期にわたって裁き手をつとめられた大岡さんに、野村さんから花束の贈呈が行なわれました。


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次に、独自の宇宙連詩を展開した3つグループにより、宇宙連詩の発展普及についての報告が行なわれました。
はじめに、甲府市立山城小学校で開催された、山城小宇宙連詩について、4年生の担任である跡部浩一先生、横森良子先生、小笠原佐智子先生から、4年生の3クラス全員で取り組んだ宇宙連詩を、子どもたちの詩や連詩を通じて成長する子どもたちの話を交えて報告されました。


次に、慶応女子校等学校の小林秀明先生、依藤美佐先生、3年生の久保山愛美さん、金井亜理沙さんにお話し頂きました。慶応女子校等学校で取り組んだ「宇宙授業」をきっかけに発展した宇宙連詩について報告頂き、現在進行中の宇宙連詩の朗読が行なわれました。


山梨県立科学館で取り組まれた「星つむぎの歌」の報告は、詩の選者をつとめられた覚和歌子さんがプロジェクトの経緯や公募のエピソードを交えながら報告され、歌われる言葉としての「詞」についてのお話しされました。また、完成した「星つむぎの歌」を歌う平原綾香さんのビデオメッセージとプロモーションビデオを放映しました。平原さんは、「主人公がたくさんいて、どこに自分を置いて歌うか難しかったが、みんなが思いを寄せた星になって歌った」とメッセージを寄せてくれました。


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詩人の谷川俊太郎さんと、詩人・作詞家である覚和歌子さんの対談では、「星つむぎの歌」の報告でのお話を引き継いで、作詩と作詞についてのお話をされました。作曲家の曲に詞をつける仕事を多く手がけられる覚さんは、他者による曲をまず自分の中に受け入れて詩をつくることについて語られました。谷川さんは、作曲家が曲をつけ、歌手が歌うことによって、文字で読むと寝ている詩が起き上がって動き出すとコメントされました。覚さんと谷川さんの軽快なトークに会場からも笑い声があがり、楽しい対談となりました。


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的川泰宣さん(JAXA宇宙教育センター長)は、さまざまな宇宙の画像と、ご自分で新たに創られた詩を交えたスライドを紹介しながら、3月11日に打ち上げをひかえた「エンデバー」に寄せて、過去に飛び立った飛行士たちのお話をされました。


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講演後、JAXA宇宙環境利用センターの山中勉より、今後の取り組みについてご報告をさせて頂きました。


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最後に、JAXA宇宙環境利用センター長の田中哲夫より、ご挨拶をさせていただき、シンポジウムは和やかな雰囲気で終了しました。




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