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Area PADLESとは

Area PADLESパッチロゴ

軌道上の宇宙放射線環境は、太陽活動変化、太陽フレアの発生、船壁厚などの遮へい環境によって複雑に変化し、これらに依存して被ばく線量が大きく変化します。

Area PADLESは、日本の実験棟モジュール「きぼう」船内の定点に設置し、宇宙放射線の環境モニタリングを行います。


Area PADLES線量計

Area PADLESは、PADLES線量計をテザーがついたポリカーボネート製のケースに封入し、ケース裏側に貼ったベルクロテープで船壁に取り付ける形状になっています。ケースのテザーは、船壁側のベルクロテープの丸環に引っかけて固定します。

継続的な定点モニタリングの実施は、

など、有人技術開発に有効活用することができます。

若田宇宙飛行士による宇宙セミナー(3分ビデオ)
「PADLESによる宇宙放射線計測」

宇宙放射線環境モニタリング実施状況

Area PADLESは、2008年5月31日にSTS-124(1J)で国際宇宙ステーションへ輸送後、6月12日に「きぼう」船内へ取り付けられ、宇宙放射線の継続的な定点環境モニタリングがスタートしました。Area PADLESで測定した計測結果は、順次PADLESのホームページで公開します。

※下表の実験名をクリックしますと、各実験状況や「きぼう」船内で取得した実験の様子(動画)が表示されます。

実験名 打上 帰還
日付 便名 日付 便名
1 Area PADLES 1 2008年6月 STS-124(1J) 2009年3月 STS-119(15A)
2 Area PADLES 2 2009年3月 STS-119(15A) 2009年9月 STS-128(17A)
3 Area PADLES 3 2009年8月 STS-128(17A) 2010年4月 STS-131(19A)
4 Area PADLES 4 2010年4月 STS-131(19A) 2011年3月 STS-133(ULF5)
5 Area PADLES 5 2011年2月 STS-133(ULF5) 2011年5月 Soyuz TMA-20(25S)
6 Area PADLES 6 2011年6月 Soyuz TMA-02M(27S) 2011年11月 Soyuz TMA-02M(27S)
7 Area PADLES 7 2011年12月 Soyuz TMA-03M(29S) 2012年4月 Soyuz TMA-22(28S)
8 Area PADLES 8 2012年5月 Soyuz TMA-04M(30S) 2012年9月 Soyuz TMA-04M(30S)
9 Area PADLES 9 2012年10月 Soyuz TMA-06M(32S) 2013年3月 Soyuz TMA-06M(32S)
10 Area PADLES 10 2013年3月 Soyuz TMA-08M(34S) 2013年9月 Soyuz TMA-08M(34S)
11 Area PADLES 11 2013年9月 Soyuz TMA-10M(36S) 2014年3月 Soyuz TMA-10M(36S)
12 Area PADLES 12 2014年3月 Soyuz TMA-12M(38S) 2014年9月 Soyuz TMA-12M(38S)
13 Area PADLES 13 2014年9月 Soyuz TMA-14M(40S) 2015年3月 Soyuz TMA-14M(40S)
14 Area PADLES 14 2015年3月 Soyuz TMA-16M(42S) 2015年9月 Soyuz TMA-16M(42S)
15 Area PADLES 15 2015年9月 Soyuz TMA-18M(44S) 2016年3月 Soyuz TMA-18M(44S)
16 Area PADLES 16 2016年3月 Soyuz TMA-20M(46S) 2016年9月 Soyuz TMA-20M(46S)
17 Area PADLES 17 2016年12月 こうのとり6号機 2017年6月 Dragon CRS-11
(SpX-11)
18 Area PADLES 18 2017年6月 Dragon CRS-11
(SpX-11)
2018年1月 Dragon CRS-13
(SpX-13)
19 Area PADLES 19 2017年12月 Soyuz MS-07(53S) 2018年6月 Soyuz MS-07(53S)

Area PADLESの設置位置

Area PADLESの設置位置

日本の実験棟モジュール「きぼう」船内の9箇所にArea PADLESを設置して、船内の宇宙放射線環境を計測します。

与圧部8箇所
補給部1箇所

Area PADLES#16以前の計測箇所はこちら











日本の実験棟モジュール「きぼう」船内の写真とArea PADLESの設置位置

【与圧部】

ノード側


JEM中央部


曝露部側

【補給部】



計測結果は PADLESのフライトスケジュール/計測結果