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スペースシャトル

スペースシャトル

帰還後の整備

最終更新日:2009年1月30日

スペースシャトル着陸から次の打上げまでのNASAケネディ宇宙センター(KSC)での作業の流れは以下のようになっています。着陸から次の打上げまでの整備期間は、通常4~5ヶ月必要とします(最短は、STS-83の再フライトとなったSTS-94の84日間)。

着陸から打上げまでのKSCでの作業の流れ
(各工程をクリックすると説明文にジャンプします。)

1. 着陸

スペースシャトルはKSCのシャトル着陸施設(Shuttle Landing Facility:SLF)に着陸します。KSC周辺の天候不良などによりKSCへ着陸できない場合の代替着陸地としては、カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地内のドライデン飛行研究センター(DFRC)、ニューメキシコ州のホワイトサンズ試験施設があります。

なお、KSC以外へ着陸した場合は、オービタはスペースシャトル輸送用航空機(Shuttle Carrier Aircraft:SCA)に載せられてKSCのSLFまで輸送されます。

ティスカバリ号の着陸(STS-105)

ティスカバリー号の着陸

SCAで輸送されるエンデバー号(STS-111)

SCAで輸送されるエンデバー号


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2. オービタの整備・点検

オービタはSLFへ着陸すると、その日のうちに航空機の格納庫に似たオービタ整備施設(Orbiter Processing Facility:OPF)まで牽引されて格納されます。

OPFでは、飛行後の安全化作業、搭載したペイロードやメインエンジンの取り外しなどの作業が行われ、オービタの点検・整備が行われ、次回ミッションに必要な機器の搭載まで実施されます。

OPFへ移動するコロンビア号

OPFへ移動するコロンビア号

OPF内のアトランティス号(STS-114)

OPF内のアトランティス号


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3. ペイロードの整備・点検・組み立て

水平状態でのペイロードの組み立ては、KSC工業地域にあるO&C(Operations and Checkout)ビルディング、または宇宙ステーション整備施設(Space Station Processing Facility:SSPF)で行われます。

垂直状態でのペイロードの組み立ては、KSC工業地域にある垂直組立施設(Vertical Processing Facility:VPF)で行われます。

O&Cビルディング内で整備される「デスティニー」(米国実験棟)

O&Cビルディング内で整備される「デスティニー」(米国実験棟)

VPF内で整備されるチャンドラX線観測衛星

VPF内で整備されるチャンドラX線観測衛星


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4. ペイロードの搭載

オービタへ水平状態で搭載されるペイロードは、OPFにおいてオービタへ搭載されます。一方、垂直状態で搭載されるペイロードは、射点の回転式整備構造物(Rotating Service Structure:RSS)のペイロード交換室(Payload Changeout Room:PCR)へ運ばれ、RSSが閉じられた後オービタへ搭載されます。

RSS(写真左)とPCRへ持ち上げられるP6トラス(STS-97)

RSS(写真左)と、PCRへ運搬されるP6トラス(STS-97)。
この後、RSSが閉じられ、P6トラスがエンデバー号のペイロードベイへ搭載される。打上げ前にRSSが開く様子はこちら

射点のPCRでアトランティス号のペイロードベイに積み込まれたデスティニー(STS-98)

PCRでアトランティス号に積み込まれたデスティニー(STS-98)


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5. 外部燃料タンクの輸送

外部燃料タンク(External Tank:ET)は、ルイジアナ州ニューオーリンズ近郊のミシュー組立工場から船でKSCへ出荷され、到着後シャトル組立棟(Vehicle Assembly Building:VAB)へ運ばれます。

運搬船で運ばれるET

運搬船で運ばれるET

ETとVAB

ETとVAB


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6. 固体ロケットブースタの回収・点検・再整備

SRB回収船の1隻「リバティスター」

SRB回収船の1隻リバティスター

スペースシャトルから分離し、海上に落下した固体ロケットブースタ(Solid Rocket Booster:SRB)は、SRB回収専用船2隻により回収されます。この2隻の回収船は、リバティ・スター(Liberty Star)、フリーダム・スター(Freedom Star)と名付けられています。

回収されたSRBは、安全処理・洗浄後、8個の要素、前部スカート2個、後部スカート2個の計14個の部品に分解されます。8個の要素は最終洗浄され、ユタ州の製造工場へ列車で輸送され、再生処理および各セグメント毎に推進剤の充填が行われます。その後、再びKSCへ列車で輸送されます。

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7. 固体ロケットブースタの組み立て

VAB内で組み立てられるSRB

VAB内で組み立てられるSRB

SRBの組み立ては、まずVABの北側にあるローテーション・プロセッシング・サージ施設(Rotation Processing and Surge Facility:RPSF)において、SRB後部の組み立てから始まります。組み立てられたSRB後部は、VABへ移送され、スペースシャトルの発射台である移動式発射プラットフォーム(Mobile Launcher Platforms:MLP)上に、4本の固定ボルトにより垂直に立てた状態で固定されます。

引き続き、垂直状態のままSRB前部まで順番に積み上げられ、最後に前部スカート、ノーズ部分が取り付けられ、SRB全体が組み立てられます。

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8. スペースシャトルの組み立て

SRBの組み立て終了後、SRBとETとの結合が行われます。その後、OPFから移動したオービタを垂直に吊り上げてETに結合します。

オービタが結合され、全ての接続部が接続された後は、重要な機体接続部全てで電気的、機械的にしっかりと接続されているか確認する試験が行われます。

VAB内でクレーンで垂直に持ち上げられるエンデバー号(STS-97)

VAB内でクレーンで垂直に持ち上げられるエンデバー号

SRB/ETへ取り付けられるアトランティス号(STS-104)

SRB/ETへ取り付けられるアトランティス号


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9. 射点への移動

射点へ移動するアトランティス号(STS-98)

射点へ移動するアトランティス号

VABでの準備が完了すると、組み立てられたスペースシャトルとそれを載せたMLPは、さらにクローラ・トランスポータに載せられて、射点までゆっくりと運搬されます。この運搬には約6時間かかります。

MLPが射点の台座へしっかりと据え付けられると、クローラ・トランスポータは駐機場へ戻ります。


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10. 最終打上げ前作業

スペースシャトルの電源が落とされ、火工品(火薬)の最終取り付けが行われます。スペースシャトルと射点の支援設備の準備作業が、カウントダウン前の準備期間中に完了します。

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11. 打上げ

アトランティス号の打上げ(STS-45)

アトランティス号の打上げ

カウントダウンは、打上げの約3日前(打上げ43時間前)から始まります。燃料電池への液体酸素と液体水素の充填準備と、さまざまな機体システムの起動が並行して行われます。

打上げまで24時間を切った段階で、RSSが開けられ、スペースシャトルが姿を現します。打上げ8時間前から、ETへの推進剤の充填が開始されます。その後、決められた手順でミッションソフトウェアの最終更新、クルーの搭乗などが行われ、打上げとなります。

RSSが開く様子(STS-107)【動画】
RSSが開く様子(STS-107)

[1分03秒] 56Kbps / ブロードバンド

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