3.3 射場システム

 射場システムは、オービタの地上に於ける組立て・点検、打上げ等を行うための施設、設備等からなっています。また、生物試料を取り扱うためのハンガーLと呼ばれる施設もあります。

 

3.3.1 ケネディ宇宙センター(KSC)概要

 オービタのターンアラウンドタイムは標準で約3ケ月程度です。耐熱タイルのチェック及び交換、メインエンジンの点検・整備及びパーツ交換等のたくさんのメンテナンス作業が行われます。耐熱タイルの張り替えは、手作業により行われます。

 オービタはシャトル組立棟に運ばれ、スペースシャトルシステム全体の組立て作業が行われます。シャトル組立棟(VAB)において固体ロケットブースター、外部燃料タンク,オービタの結合を行います。その後、シャトルは射点に運ばれ、点検を受けた後に打ち上げられます。

図3-4 にKSCの打上げシステムの配置の概要図を示します。

注)VAB:Vehicle Assembly Building

 

図3-4 ケネディ宇宙センター(KSC)外観図

 

3.3.2 STS-87関連主要施設の概要

 表3-2 にSTS-87計画に関連したKSCの主要施設の概要を示します。

 

表3-2 ケネディ宇宙センター(KSC)主要施設の概要

LCC:Launch Control Center

LC-39:Launch Complex-39