3.2 打上げの実施方法

 重量約2000トンのスペースシャトルは、ペイロード(人工衛星、スペースラブ等)を載せて、スペースシャトルメインエンジン3基および固体ロケットブースタ2基の合計推力約3000トンによって、発射台より垂直に打ち上げられます。

 スペースシャトルメインエンジンは、上昇する6.6 秒前に点火されます。メインエンジンが点火されると同時に、スペースシャトルの巨体はメインエンジンの推進力によって大きく反対側にゆらぎますが、6.1 秒後ふたたび垂直の姿勢に戻ります。この瞬間、2本の固体ロケットブースタが点火され、スペースシャトルは発射、上昇を始めます。固体ロケットブースタの燃焼時間は約2分間であり高度約45キロメートルで固体ロケットブースタは切り離され、以後スペースシャトルは3基のメインエンジンの推力のみで上昇を続けます。この時、オービタは外部燃料タンク側を上にした状態で飛行しています。約8分30秒後、高度約108 キロメートルでメインエンジンが停止し、約8分50秒後同高度で外部タンクが切り離され、切り離されたタンクはそのまま放物運動を続け、地表へ落下して行きます。オービタはさらに軌道制御用エンジンを2回にわたって作動させることにより、地球周回軌道に入ります。

図3-3 に上昇時のシャトルの概念図を、また表3-1 にシャトル打上げ時のタイムシーケンス(ノミナル)の例を示します。

 

図3-3 上昇時のシャトル概念図

 

表3-1 シャトル打上げ時のタイムシーケンスの例(1/2 )

注)L−:発射までの時間

  L+:発射後の経過時間 

  T :NASAのカウントダウン表示

この表は一例で、打上げがいつもこの通りに行われるわけではありません。

 

表3-1 シャトル打上げ時のタイムシーケンスの例(2/2 )

注)L−:発射までの時間

  L+:発射後の経過時間

  この表は一例であり各フライトによりイベント時間は異なります。