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若田宇宙飛行士のミッション訓練


NASAのMS訓練
 若田宇宙飛行士は、1992年8月から1年間のNASAミッションスペシャリスト(MS)訓練コースの基礎訓練を終了し、1993年8月にMSとして認定されました。
 MSは宇宙での実験を専門に行うペイロードスペシャリスト(PS)とは異なり、宇宙実験はもとより、シャトル本体の操作、宇宙遊泳など、宇宙での広範な活動を行うことができる宇宙飛行士です。
 基礎訓練では、訓練の本拠地となるジョンソン宇宙センターの視察、オリエンテーションに始まり、T-38ジェット練習機を用いた飛行訓練、T-38ジェット機システムの講習や、地上および海上でのサバイバル訓練、パラセイル訓練等が行われました。
 また、それと併行して、スペースシャトル搭乗員として必要とされるスペースシャトルの各サブシステム(航法システム、推進系システム、環境制御・生命維持システム等)の講義および各種シミュレータを用いた実習が行われました。この他に、NASAの各フィールドセンター(ケネディ宇宙センター、ジェット推進研究所等)の状況把握、スキューバ/水泳訓練等も行われました。 ミッションに任命されるのを待つ間、スペースシャトルの各サブシステム訓練、T-38ジェット機訓練を継続すると共に、さらに高度な内容を含む以下のシステム運用訓練を行いました。
(1)飛行模擬訓練
  この訓練は、シャトルのコックピット(操縦室)を模擬したシミュレータ(SNS:シャトル・ミッション・シミュレータ)に複数名の宇宙飛行士とともに搭乗し、 実際のシャトルの打上げフェーズ、または帰還フェーズを模擬したシーケンスに従って、全システムの一連の操作手順や緊急手順等を修得する総合運用訓練です。
(2)船外活動訓練
  船外活動(EVA)用の宇宙服を模擬した水中用宇宙服を着用して水槽の中に入り、シャトルのペイロードベイ(荷物室)などを模擬したモックアップ(実物大模型)を用いて通常時および緊急時の操作等の訓練を行います。
(3)ロボットアーム訓練
  シャトルのロボットアームシステムを模擬したシミュレータ等を用いた訓練を行います。
引き続き若田宇宙飛行士は、STS-72のMSに任命された1994年12月からシャトル搭乗までの約12ケ月間にわたり、若田宇宙飛行士の主要任務のためのミッション訓練に従事しています。


Last Updated : 1997.10.20


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