宇宙ってどんなとこ
03 ISSの中が無重量になるわけ
地上でも国際宇宙ステーション(ISS)の中とよく似た体験ができるところがあります。
遊園地のフリーフォールです。
フリーフォールに乗ると、まるで重さがなくなったかのように感じます。ここにISSの無重量の秘密が隠されているのです。
遊園地のフリーフォールではイスや床など、まわりの物が全部重力に引かれて一緒に落ちるため、乗っている人は浮き上がり、あたかも重さがなくなったかのように感じます。これを無重量状態(むじゅうりょうじょうたい)といいます。
この状態は、落ちるから重力が無くなるのではなく、重力に引かれるまま、さからわないので、重力を感じなくなるのです。
 
ISSの中では、人も物もすべて同じ方向に同じ速度で飛んでいるので、まるで地球の重力が働いていないような状態になっています。だから宇宙飛行士やいろいろな物がフワフワ浮いているのです。
この無重量という環境は、地上とISSとの、もっとも大きな違(ちが)いです。
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