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国際宇宙ステーション(ISS)

宇宙技術がぜんそく患者の新たな手助けに

欧州宇宙機関(ESA)


10 才の男の子カルは、宇宙技術にとても興味があります。国際宇宙ステーション(ISS)で宇宙飛行士も使用している小さな装置を使って、将来、彼は自分のぜんそくを抑えられるようになると期待しています。そのため、カルは私たち人間が吐き出している、「一酸化窒素」について、多くの知識をもっています。

一酸化窒素は、どこにでも存在する、良い面も悪い面もある気体分子です。一酸化窒素は、主に燃料を燃やす車の排気や工業プロセスによって生成される大気汚染物質で、オゾン層を破壊し、簡単に硝酸に変わり、酸性雨を降らせる可能性があります。

興味深いことに、炎症を起こした人や動物の組織では少量の一酸化窒素が局部的に発生しており、これをその発生源まで追跡することで、さまざまな病気が明らかになると期待されています。

ぜんそく患者は、肺の炎症によって呼気に一酸化窒素が加わります。このガスを測定することが病気の診断に役立つ場合があり、もし一酸化窒素が投薬の調整が必要なレベルだということを示せば発作を防ぐこともできそうです。

一方、一酸化窒素は国際宇宙ステーションでも興味深い分子です。無重力状態では、浮遊する塵や微粒子を宇宙飛行士が吸い込んで、気道の炎症を引き起こす場合があります。また、宇宙遊泳で生じる可能性のある減圧症にも関係しています。

2006 年、一酸化窒素分析器
(Nitric Oxide Analyzer: NOA)実験のため科学実験をしているESAトーマス・ライター元宇宙飛行士(出典:ESA)

2006 年、一酸化窒素分析器(Nitric Oxide Analyzer: NOA)実験のため科学実験をしているESAトーマス・ライター元宇宙飛行士(出典:ESA)

このため、ESA では呼気に含まれる一酸化窒素を測定するために、軽くて使いやすく、精度の高い測定装置を使用しています。宇宙飛行士の気道の炎症を調べて、健康問題が生じる前に対策を施すことが目的です。

スウェーデン企業エアロクライン社(Aerocrine AB)とESA が開発したこの装置は宇宙探査で も、地上での日常的な使用でも役に立つことがわかりました。

呼気中一酸化窒素濃度測定装置 NIOX MINOクA迸は、現在医療センターでカルのような患者に使 用されています。この装置でぜんそくの管理レベルと投薬の効率をモニターすることで、より正確な投薬、発作の緩和、そして生活の質の向上につながります。


問合せ:
ラルス・カールソン(Lars Karlsson)
ラルス・グスタフソン(Lars Gustafsson)
カロリンスカ研究所(Karolinska Institutet)
スウェーデン ストックホルム
生理学および薬理学部門

Karolinska Institutet
Nanna Svartz vag 2
S-171 77 Stockholm, Sweden
Tel.+46 8 524 868 90
Email: Lars.Karlsson@ki.se


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