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国際宇宙ステーション(ISS)

国際宇宙ステーションから東日本の津波大浸水を捉えた

ウィリアム・ステファノフ
Jacobs 社 研究開発部 科学応用課

2011 年3 月13 日に撮影された津波による浸水後の仙台の北東部の沿岸を斜め方向に撮影した画像。 太陽光の反射が、浸水が広範囲におよんでいることと、水面に油などが浮かんでいるのを示しています。http://eol.jsc.nasa.gov/EarthObservatory/Tsunami_Japan_2011_glint.htm

2011 年3 月11 日に東日本の沿岸は、過去最大の地震の一つとなったマグニチュード9.0 の東 日本大地震の激しい揺れに襲われました。太平洋プレートと北米プレート間の断層活動が原因と なった地震は、津波を引き起こし、本州東部の沿岸の多くが浸水しました。人命の悲劇的な喪失や、建物や社会基盤、農業の広範囲な荒廃とともに、津波は福島第一原子力発電所を損傷し、放射能漏れや長期におよぶ可能性のある環境生態学的危険をもたらしました。

国際宇宙ステーションの搭乗員はこの危機に対応し、津波による浸水を捉えた役立つ画像を数々取得しました。2011 年3 月13 日に撮影されたこの画像は、仙台の北と東の日本沿岸にそった浸水状況を写しています。 国際宇宙ステーションの宇宙飛行士が350 キロメートル(220 マイル)の高度から東松島市のこの画像を撮りました。農地や住宅地がともに泥水に没し、松島空港の十文字の滑走路は水に囲まれていました。

大災害の冷静な傍観者などにはとてもなれず、国際宇宙ステーション搭乗員たちはビデオや音声や電子メールで日本の人々に対し懸念と悔みを伝えました。

4 月13 日の軌道上記者会見でアレクサンダー・サマクチャイエフ宇宙飛行士は、こう述べました。「島国日本を襲った恐ろしい自然災害で世界中のすべての人々に衝撃を与えたこの悲劇に、すべてのロシア人は心を痛めています。我々は隣りあう国同士で非常に近いので、私たちの地域にもこのような悲劇が容易に起き得ますし衝撃を与え得ます。ロシア人を代表して述べさせていただきますが、私たちは監視機能を強化したいと思います。世界のどこかで二度と同じことが起きないよう、世界中の科学者の助けを借りて、新しい方法で自然災害を追跡・監視する、新機能をいくつか加えることができるでしょう。」

ロン・ギャラン宇宙飛行士は、「我々の国際協力関係の強さは、良い時も悪い時も皆一緒で、お互いに助け合うということだと申し上げたい」と述べました。3 月11 日の地震は製油所に深刻な被害をもたらし、一部で火災が起こりました。その余波で石巻湾の海面に石油が漂っていました。画像では、太陽光による海表面の鏡のような反射が油膜を目立たせています。油は水面を平滑化し、より反射させます。この画像では、油のある部分は、無い部分に比べ薄く見える傾向があります。しかしながら、他の現象でも、特に沿岸近くでは、水を薄く見せることがあります。

この画像は、国際宇宙ステーションの地球観測と災害対応の二つの特徴を示しています。宇宙飛行士はデジタルカメラを使って、水面に映る太陽の光を、多くの衛星に搭載されている装置よりも、高い頻度で上手に撮影できます。これにより、陸上の停留水を検出し、地図化するための機能を強化でき、汚染物質に対する特定の環境や健康懸念のある場所を識別することができるかもしれません。様々な解像度で撮影されたこれらの自然色画像は、地上の災害対応者にも送信でき、画像の加工をほとんどすることなく容易に読み取れます。

国際宇宙ステーションは、地球の遠隔観測場所として、手動操作と自律型の両方の検出機能を持つ独特な存在です。人間が介在することで、大災害を含む自然の営みやその特徴を識別して撮影をすることと、他の撮像装置を補完すべく撮影者の見解を示すことの両方で有益であることがはっきり判ってきました。遠隔観測情報の有益性をさらに広げているわけです。


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