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国際宇宙ステーション(ISS)

水の都ヴェニスの健全性を監視する

ウィリアム・ステファノフ
Jacobs 社 研究開発部 科学応用課

イタリアのヴェニス市は、その建築、歴史、ロマンスとともに、市街地の主要な往来に使われる運河でもよく知られています。運河と橋は、ヴェネツィアの潟、つまりこの街が築かれた、117 の島を含むアドリア海の湿地の上に人工的に築いたものです。この潟はヴェニス市の基盤を成すことに加えて、ラムサール条約で指定された地中海の湿地生態系の重要な部分です。

多くの沿岸域と同じく、ヴェネツィアの潟はヴェニス市と環境的に注意が必要な湿地とともにアドリア海に沈みかかっており、ヴェニスへの洪水のリスクを高め、湿地にも大きな被害を与えています。潟の慎重な地図作成は、人と環境への損害を軽減するためにも重要です。

2010 年に国際宇宙ステーションから宇宙飛行士が撮った写真が、潟地図帳プロジェクト (http://www.silvenezia.it/)に取り組む環境コンサルタントの、アレッサンドロ・ムラッツアーニ博士の目に留まりました。この地図帳は、気候、生態系、水文学および潟への人間の影響に関する豊富な情報を提供するインターネットの地理情報システム(GIS) です。ムラッツアーニ博士は、この地図帳にとっての宇宙飛行士の高解像度写真の持つ価値を、「これらの写真は、ヴェネツィアの潟というこの類まれな自然環境の最新の風景を、我々が特に一般市民や生徒に提供するのに非常に有効です。」と解説しました。

宇宙飛行士が撮影する写真に興味を持ったことが NASA ジョンソン宇宙センターの搭乗員地球観測(CEO)チームとの共同作業に発展し、ヴェネツィアの潟は宇宙飛行士が継続的に写真を撮る公式CEO 対象地点となりました。CEO チームは、最新の国際宇宙ステーション軌道情報を使って、特定の地点が搭乗員から見える日時を予測します。この撮影目標予測は、適切な照明条件か、許容可能な雲の量か、および搭乗員が対応可能かでふるい分けられます。これらの様々な要件に合致した地点が国際宇宙ステーションの搭乗員に撮影目標として通知されます。目標画像の取得に成功した後、画像はカタログ化されて、宇宙飛行士による地球観測画像ゲートウェイのオンラインデータベースに追加され、世界中の人々が利用できるようになります。ヴェニスの潟のような公式の協力の場合は、新しい画像の更新通知をその計画をした研究者に送ることもできます。

国際宇宙ステーションからのデジタルカメラ画像を使用することで、観測衛星が撮影したデータの撮影時間間隔の隙間を埋めて補ったり、異なる見方と解像度で撮った画像を提供したりできます。この幅広い遂行能力は、観測拠点としての国際宇宙ステーション特有の利点であるとともに、従来型の自律方式に加えて、人が操作する遠隔観測機能を持つことの利点を特に際立たせています。ヴェネツィアの潟の場合、人の目で予想外の出来事を観察することで、今後の世代のためにこの湿地の健全性を守るのに役立つでしょう。


宇宙飛行士が撮影した地形参照用の写真に、運河網(明るい青)を重ねた「潟の地図帳」の表示画面。基本画像は継ぎ合わせの写真(幾何的な補正により作成)です。このサイトは、現在、イタリア語のみで利用可能です。(http://www.silvenezia.it/webgis/map.phtml?config=baseorto


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