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成果


最終更新日:2015年04月20日

歯を支える骨:咽頭歯骨の微小重力による骨量減少を確認

メダカののどの奥には数百本の咽頭歯があり、再生を繰り返しています。 この歯を支える骨が咽頭歯骨で歯の再生に伴って骨のリモデリングを行っています。このリモデリングには破骨細胞と骨芽細胞が関与しており、今回の実験ではトランスジェニックメダカを用いて両細胞を蛍光で可視化しています。微小重力下、2か月の長期飼育実験では咽頭歯骨の骨量が減少していました。破骨細胞を蛍光観察すると、破骨細胞の体積が増大し、それに伴って破骨の活性化マーカーであるTRAP(酒石酸耐性酸性ホスファターゼ)の活性も上昇していました。さらに、短期の観察実験により骨芽細胞と破骨細胞の蛍光の光は、微小重力にさらされた直後に共に増大していました。このことは、咽頭歯部は重力の影響を受けやすい組織であり、骨芽細胞も破骨細胞も直接的に重力の影響を受けている可能性を示唆しています。実際に重力は、歯や骨のような密度が高い組織に影響を及ぼすことが物理式で知られており、歯が数百本ある咽頭歯部は重力の影響を観察するのに優れた組織モデルであることがわかりました。咽頭歯部に着目することで、微小重力下での破骨細胞の活性化、また微小重力下での破骨細胞と骨芽細胞の動態を観察できました。さらに骨代謝に関連する遺伝子発現の変動から、これらのメカニズムを解析中です。

写真:「きぼう」で撮影されたメダカ

「きぼう」で撮影されたメダカ頭部の蛍光顕微鏡画像
のどにある歯を支える骨(枠内)で、破骨細胞と骨芽細胞の働きが活発になっています。

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