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2010年6月30日

Fish Scalesの容器と器具を載せたスペースシャトルSTS-132は、2010年5月14日(米国東部夏時間)、フロリダ州ケネディ宇宙センターから打ち上げられました。

【実験の状況】


【地上対照実験】
宇宙での培養実験をしているのと同時に、ケネディ宇宙センターでは打ち上げたサンプルと同じときに準備したウロコを使用して、地上対照実験を行いました。

地上対照実験

培養後の地上対照実験のウロコの様子

地上対照実験部隊

【スペースシャトルの帰還】
サンプルを載せたアトランティスは、5月26日、予定通りにケネディ宇宙センターに帰還しました。 天候が心配されましたが予定通りの時刻に、ふわりと着陸しました。 NASAのウェブページでは”smooth as silk”「とてもなめらか」と表現されるほど美しいランディングでした。 小さな翼しか持たないスペースシャトルがケネディ宇宙センターに舞い降りてくるその光景は、打ち上げに負けないくらい素晴らしいものでした。

シャトル着陸

【フライトサンプルの処理】
サンプルはシャトルからすぐに降ろされ、ケネディ宇宙センターで一部を処理しました。

サンプルを取り出す様子

培養容器の入った宇宙用の器具

フライトサンプル処理の様子

フライトサンプル処理の様子

【つくばへのサンプル返送】
サンプルを、冷凍・冷蔵状態で筑波宇宙センターに輸送しました。

ケネディ宇宙センターから出荷するときの冷凍品。 Fish Scalesのサンプルは中央上部 (下部には、Neuro RadMyo LabHairのサンプルが入っています)。

【つくばでのサンプル受領】
筑波宇宙センターでサンプルを受けとりました。 STS131(19A)で打ち上げられ、4月から5月にかけて軌道上実験を行ったMyo LabNeuro Radのサンプルも一緒に戻ってきました。 宇宙飛行士の毛髪(Hair)実験サンプルも一緒でした。 Fish Scalesのサンプルは、培養容器から出して金沢大学、東京医科歯科大学、富山大学、岡山大学など、解析を担当する共同研究者の研究室へ送る形態にしました。

培養容器を分解する様子

サンプルを持って筑波宇宙センターを出発する研究チーム

これから本格的に解析を始めます。 ウロコの細胞は宇宙で元気だったでしょうか? 宇宙での骨量減少のメカニズムを明らかにし、有効な対策作りに貢献できることでしょう。 解析結果がとても楽しみです。

(文責:JAXA宇宙環境利用センター 矢野幸子 やのさちこ)


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