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最終更新日:2015年4月8日

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宇宙放射線が生物に与える影響を調べる研究において、地上でできる実験としては、X線や炭素線を細胞に照射して影響を調べる実験が行われています。これまでの地上照射実験の結果では、細胞等に変化が出るのは照射量0.5グレイ程度からであることが分かっています。現在の国際宇宙ステーション(ISS)での宇宙放射線計測結果(船内実験室内の実験装置や冷凍庫の中)では、宇宙放射線の量は1日当たり0.5ミリグレイ、生物影響を示す値としては1日に0.5ミリシーベルト程度とされていますから、宇宙滞在で影響が見えてくるのは1000日、約3年という計算となります。本実験では受精卵を凍結状態で3年間保管する代わりに、放射線感受性が高い、がん抑制遺伝子などに変異があるマウス系統を用いて、短期間でも放射線の影響を検出しやすくする実験計画としました。半年から1年間、国際宇宙ステーションに保管した受精卵を使うことで宇宙放射線の影響を解析できる見込みです。


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