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CsPINsとは、キュウリにおいて植物ホルモン「オーキシン」の細胞外への排出を担い、その局在によって組織におけるオーキシンの動きや分布を制御すると考えられるタンパク質群のことです。 本実験では、CsPIN1とCsPIN5に注目します。 CsPIN1は、キュウリの芽生えに形成されるペグという突起の形成制御に関わると考えられています。 CsPIN5は、Hydro Tropi実験で注目した水分屈性に関わると考えられています。


『キュウリの芽生えの重力形態形成(CsPIN1)』編

地上では重力の影響を完全に取り去ることができないため、重力のある状態と、重力が無い状態を比較することができません。 微小重力の宇宙ステーションであるからこそ、両者を比較し、重力刺激が形態形成に与える影響を明らかにできる実験です。 重力が関与する生命現象とその仕組みに関する仮説は、宇宙実験によって検証されます。



オーキシンの分布は、重力応答だけではなく、胚発生、維管束分化、葉序・花序の形成等、植物の形態形成おいて制御されています。 したがって、オーキシンの分布を制御するしくみがわかれば、そのしくみを利用して植物の形態形成をコントロールすることができ、植物栽培技術への貢献などが期待されます。




『キュウリの芽生えの根の水分屈性(CsPIN5)』編

地上では重力の影響を完全に取り去ることができないため、この実験を地上では確かめることはできません。 微小重力の宇宙ステーションであるからこそ、根の伸び方に対する水分の影響が見えてくる実験です。



もし、根が水分勾配と重力に応答してCsPIN5の蓄積パターンを変化させてオーキシン分布を制御することを検証できれば、根が複数の環境刺激に応答して、それを統御して有利な方向に伸びる仕組みが解明されるだけでなく、その性質を利用して根が伸びる方向を水分屈性でコントロールすることができ、将来の宇宙における植物工場などに利用できます。

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