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ココがポイント!


細胞自身がどうやって重力をはじめとする機械的ストレスを感知して、それを細胞の成長(分化・増殖)に結びつけているか、まだ分かっていません。この研究では、微小重力環境で筋細胞や間葉系幹細胞を培養して、細胞の重力感知機構を解明することが最大の目標ですが、同時に、微小重力環境下でおきる筋萎縮や細胞運動・ミトコンドリア動態の変化を導くシグナル機構の解明を目指します。複数種の細胞を用いて複数の応答を解析することで、特定の細胞のみならず、細胞が普遍的に保持していると予想される重力(機械的ストレス)感知機構を、より明確に評価・議論できます。

微小重力による筋萎縮の対策を講じることは、人類が宇宙に長期滞在をするうえで必須です。この研究では、微小重力による筋萎縮関連遺伝子の発現機序や薬剤による筋委縮抑制効果も実験するので、成果は、筋萎縮の治療法開発に役立てることができます。

我が国は現在もなお高齢化が進展しており、内閣府の推定によれば、2055年には、4人に1人が75歳以上となると予想されています。高齢化に伴い寝たきり人口も加速度的に増えつつあり、大きな社会的問題となっています。この研究から開発につながる可能性のある筋萎縮の予防薬は、臨床現場において最も開発が求められている医薬品の一つであり、寝たきりの予防や治療に大いに役立つものと期待されています。

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