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馬嶋秀行先生は放射線生物学の中でも、アポトーシスや活性酸素の除去などに関わるミトコンドリアの働きについて研究を進めています。 宇宙ステーションの環境を模擬した低い線量の放射線を神経細胞にあてる地上実験を繰り返し、アポトーシスやミトコンドリアの機能に関連する遺伝子のうち、低線量の放射線で変化する遺伝子の候補をみつけています。



この実験を通して、ミトコンドリア関連、アポトーシス関連の遺伝子やタンパク質の働きを解析し、宇宙放射線に長期間さらされた神経細胞が受ける影響について、具体的な情報を得ることが期待されます。


アポトーシスとは何か

アポトーシスは生物が自分の体を健康に保つために積極的に引き起こされる細胞の自殺のことで「プログラム細胞死」とも呼ばれます。体の中で異常を起こした細胞のほとんどは、アポトーシスによって取り除かれており、腫瘍化が進むのを防いでいます。 また、生物の発生の段階でも決まった時期にアポトーシスが起こり、生物の形態を作っています。 たとえば、ニワトリは足ができる過程でアポトーシスが起こって、水かきは消えていきますが、アヒルではアポトーシスを起こさず、水かきが残っています。 人間の胎児もお腹の中でアポトーシスが起こっているために、指の間の水かきがなくなっているのです。

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