「きぼう」の利用状況と今後の予定

※日付は日本時間

先週の実績 [PDF：149KB]

今週・来週の予定 [PDF：147KB]

新薬設計支援プラットフォーム

＜MTPCG^※1#3実験を終了しました＞

• 8月26日にMTPCG#3のサンプルをポータブル極低温冷凍庫（FROST2）から取り出し、ドラゴン補給船運用18号機（SpX-18）で回収しました。
• ^※1 高品質タンパク質結晶生成実験（20℃）（MTPCG#3）

船外ポート利用プラットフォーム

＜簡易曝露実験装置（ExHAM）を利用した曝露実験＞

• 8月19日、ExHAM#1-5サンプルが船外に搬出・設置されました。ExHAM船外搬出後の後処理としてJEMエアロックの加圧が行われました。

物質・物理科学分野、生命科学分野、他

＜多目的実験ラック2（MEPR-2）に光ケーブルが設置されました＞

• 8月22日、ELFが設置されているMEPR-2に、ドラゴン補給船運用18号機（SpX-18）で運ばれたMSPR2/iAPS間を繋ぐ光ケーブルが設置されました。MEPR-2は主に電力や通信インタフェースなどのリソースを実験機材に提供し、普段の実験室に近い感覚で利用できる作業空間を持つ多目的なラックで、上部のワークボリュームにELFが設置されています。

＜静電浮遊炉（ELF）を利用した実験^※2を行っています＞

• 8月25日～26日に実験を行いました。またこの実験において8月22日に交換したMSPR-2光ケーブルの機能のチェックアウトを行いました。
• ^※2 静電浮遊炉（Electrostatic Levitation Furnace: ELF）利用サービス

＜Space Moss^※3実験Run1が終了しました＞

• 8月23日、実験サンプルの科学固定処置を実施しRun1を終了しました。実験サンプルは冷凍・冷蔵庫（MELFI）で保管され、ドラゴン補給船運用18号機（SpX-18）で回収しました。
• ^※3 宇宙におけるコケ植物の環境応答と宇宙利用（スペース・モス）

＜軌道上でのHTV8の準備開始＞

• 8月28日～30日、9月中旬到着予定のHTV8の通信設備試験として、PROX^※4通信機器のチェックアウトを行いました。
• ^※4 近傍通信システム（Proximity Communication System: PROX）

スペシャルトピックス：「きぼう」エアロックの活用

＜「きぼう」エアロックでMBSU^※53の船内回収を行いました＞

• 国際宇宙ステーション（ISS）本体への運用支援として、故障したISSのMBSU3を修理するため、8月30日に地上操作により「きぼう」エアロックを使って同装置を船内に回収しました。このMBSUは軌道上でメンテナンスを行われ、9月上旬に取り付け予定です。
• ^※5 ISSの電力切替装置（Main Bus Switching Unit: MBSU）

 

 

継続実施中

船外ポート利用プラットフォーム

• 全天のX線天体の監視（MAXI）
• 簡易曝露実験装置（ExHAM）を利用した曝露実験
  
• 高エネルギー電子、ガンマ線バーストの観測（CALET）

物質・物理科学分野、生命科学分野、他

• 宇宙におけるコケ植物の環境応答と宇宙利用（スペース・モス）
• 「きぼう」船内の宇宙放射線計測（Area PADLES）
• 「きぼう」を利用した骨粗鬆症に係わるタンパク質臨床プロテオーム研究（Medical Proteomics）
• 宇宙滞在中の液体生検による血漿中核酸のゲノム・エピゲノム解析（Cell-Free Epigenome）
• 長期宇宙滞在がヒトの脳循環調節機能に及ぼす影響（Cerebral Autoregulation）
• 閉鎖微小重力環境下におけるプロバイオティックスの継続摂取による免疫機能及び腸内環境に及ぼす影響の検討に係る共同研究（Probiotics）

「きぼう」利用に関する週間予定を、原則隔週に更新しております。
なお、作業スケジュールは、変わる可能性があります。