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「きぼう」での実験

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「きぼう」利用 簡易曝露実験装置(ExHAM)利用テーマの選定結果について

最終更新日:2015年4月24日

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟を利用して実施する「簡易曝露実験装置(ExHAM)」の利用テーマ候補として3テーマを選定しました。

ExHAMは、「きぼう」の船外実験プラットフォームを活用し、より簡便に材料や素材の曝露環境実証や宇宙飛来物体等の微粒子の捕獲を目的とした曝露実験のための装置です。搭載サンプルを打ち上げ、このExHAMにサンプルを取り付けた後、所定の期間、宇宙空間に曝すことが可能となります。このExHAMの機能を最大限に生かせる提案を募集しました。実験の結果は、我が国の宇宙産業の国際競争力強化や実証に基づく信頼性の向上のほか、宇宙飛来の物質捕獲実験など科学的なデータ取得等に貢献することが期待されます。

今回選定された候補テーマについては、代表提案者とJAXAが共同して実験計画の具体化作業を行い、その後評価を経て、フライト実験の準備作業を進めることとなります。

選定された3テーマは下記のとおりです。

選定テーマ名 PEEK及びPFA材料の宇宙環境曝露試験(PEEKテーマ)
代表提案者・企業 株式会社 潤工社
テーマ概要 本テーマは耐放射線性、耐熱性の高いPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)材料と、既に地上試験及び電子部品(主に電線被覆)として宇宙機搭載実績の有るPFA(パーフロロアルコキシアルカンポリマー)について宇宙曝露実験を実施することによりPEEKの耐環境特性の優位性を探り、将来的に宇宙用樹脂材料としての使用可否の見通しを立てる。また地上対照試験をそれぞれの材料で行い、実環境と地上環境における差異を見ることで、新規に宇宙用樹脂材料を地上評価する際の評価技術の確立を図ることが目的である。
選定テーマ名 宇宙応用を目指した先端材料宇宙環境曝露実験(CNTテーマ)
代表提案者・企業 株式会社 大林組
テーマ概要 本テーマは、高い軽量性、高機械強度、高弾力性、高熱伝導性等の優れた特性を持ち、将来の宇宙応用が期待されるカーボンナノチューブ(CNT)の宇宙曝露環境における耐久性を検証することを目的とする。CNTから構成する標準試験体(CNT撚糸、CNT/エポキシ複合材料)と、他の炭素材料から構成する比較試験体(グラファイトシート(PGS))を用いて材料による耐久性の差異、曝露期間及び曝露位置による劣化の差異等を把握する。
選定テーマ名 炭素質ナノ粒子の宇宙風化と星間有機物進化の実証研究(QCCテーマ)
代表提案者・企業 東京大学大学院理学系研究科 助教 左近 樹
テーマ概要 星間ダストは、晩期型巨星の周りで凝縮する物質であり赤外線で観測される。特に、中間赤外バンドについては、遠方銀河の星間物理環境を探るための道具として利用が期待されているが、未だ担い手が同定されていない。提案者らは、炭素質物質の宇宙環境での変質が未同定バンドの性質を明らかにする鍵と考えており、星間ダストを模擬した、急冷炭素質物質(QCC)を含む複数の炭素質ナノ粒子を宇宙空間に曝露し、回収試料と非曝露試料間で赤外・紫外・X線分析等の比較により、実際の宇宙環境での星間ダストの物質進化、特に炭素質物質の変質(宇宙風化)を直接探り、未同定のバンドとの関係を明らかにする。

参考:
簡易曝露実験装置(ExHAM)
「きぼう」利用 簡易曝露実験装置(ExHAM)利用テーマ募集について
 
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