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「きぼう」での実験

「きぼう」日本実験棟で科学利用テーマ『ほ乳類の繁殖における宇宙環境の影響(Space Pup)』が開始されました

最終更新日:2013年8月13日

「きぼう」日本実験棟において、生命科学分野『ほ乳類の繁殖における宇宙環境の影響(Space Pup)』(代表提案者:若山 照彦 山梨大学教授)の実験が開始されました。


「Space Pup (スペースパップ)」実験は、国際宇宙ステーション(ISS)に、凍結乾燥させたマウスの精子を打ち上げて、ISSで長期間冷凍保存し、その後、地上に戻して顕微授精(顕微鏡下で精子を卵子内へ注入すること)を行ないます。そして宇宙保存精子による受精率、放射線の影響、DNA損傷(修復)率、初期発生の正常性、および最も重要な産仔の出産率(子どもが産まれる率)を調べます。この実験は人類の長期的な宇宙滞在による影響を把握する基礎データを得るとともに、宇宙での生殖細胞の保存が可能であることを証明し、宇宙空間あるいは月面など厳しい環境において、遺伝資源の究極的な保存手法としての可能性を探ることを目的として実施されます。

この実験の試料であるマウス凍結乾燥精子を入れたサンプルケースは、日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機(HTV4)に搭載され、平成25年8月4日に種子島宇宙センターからの打ち上げ後、8月10日午後10時43分に「きぼう」日本実験棟船内実験室にある冷凍冷蔵庫の冷凍区画に、カレン・ナイバーグ宇宙飛行士により保管されました。

Space Pup実験では、合計3セットのサンプルケースを打ち上げました。今後、2年の間に経時的な変化を調べるために、1セットずつ3回に分けて回収する計画です。最初の回収は、米国のドラゴン補給船運用3号機(SpaceX-3)の予定です。地上へ回収したマウス凍結乾燥精子を使って、宇宙保存精子による受精率、放射線の影響、DNA損傷(修復)率、初期発生の正常性、および産仔の出産率を調べます。これらの実験によって宇宙での保存が精子の完全性にどう影響を与えているのか明らかにします。

なお、本テーマは「きぼう」船内実験室第二期利用に向けた候補テーマ募集(平成21年度実施)で選定されました。

Space Pup実験のホームページはこちら
http://iss.jaxa.jp/kiboexp/theme/second/spacepup/


【代表提案者:若山教授のコメント】

種子島までJAXA担当者とともにサンプルを運び、容器を輸送用の冷蔵バッグに詰め込む作業に立ち会いました。射場では我々の実験のために、大勢の人たちが、手際よくパッケージしてくれて、本気で取り組んでくれているのがよくわかりました。あとで聞くとリハーサルを何度も繰り返したとのこと。宇宙実験がいかに大変で、実験担当の方をはじめ、多数の協力の下で行われているのか、実感できました。打ち上げも、想像をはるかに超えるすごさで、大感動でした。打ち上げの会場は感動の声であふれていました。人類にはこんなにすごい科学技術があるんだ!という気持ちと、ついに我々の試料が宇宙へ飛んだ!という二重の感動で、思い出すたびに感動で震えてきます。今、我々の試料が冷凍庫へ入ったことを知り、安心しました。今回打ち上げたマウス精子は、何度も予備実験を繰り返し最高の状態のものだけを選んでいるので、実験はうまくいくと信じています。ドラゴン補給船でサンプルが地上に回収され、宇宙の影響を調べることが楽しみです。

※特に断りのない限り記載は日本時間です。
※「こうのとり」4号機では、このSpace Pupの他に、Resist Tubule, Aniso Tubule, Asian Seed2013の実験試料もISSに運ばれました。

 
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