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「きぼう」での実験

「きぼう」日本実験棟で生命科学実験テーマ『メダカにおける微小重力が破骨細胞に与える影響と重力感知機構の解析』が終了しました

最終更新日:2012年12月26日

「きぼう」日本実験棟の水棲生物実験装置(AQH)を使用して実施する、生命科学実験テーマ『メダカにおける微小重力が破骨細胞に与える影響と重力感知機構の解析』(MEDAKA実験)(代表研究者:工藤明 東京工業大学大学院理工学研究科教授)が終了しました。


MEDAKA実験は、平成24年10月26日(金)に開始され、以来約2ヶ月にわたり実験を実施してきましたが、12月24日20時23分に終了しました。

MEDAKA実験では、2種類の実験を行います。今回はそのうちの1つである、長期飼育実験を実施しました。実験では、メダカ幼魚を水棲生物実験装置(AQH)で約2ヶ月間飼育し、一定の期間毎のメダカの化学固定※と遺伝子の保存処理を行いました。
得られたサンプルは、地上に回収し、歯と骨の周囲にある組織と細胞について組織解析と遺伝子発現解析を行います。

※ 化学固定...生物試料に対する固定法の一つで、細胞や組織中のタンパク質や脂質を、パラフォルムアルデヒドなどの固定剤を使って凝固させ、安定にする固定法。

2つ目の実験は、短期蛍光観察実験で、破骨細胞あるいは骨芽細胞で特異的に蛍光を発するトランスジェニックメダカの胚や稚魚を軌道上に打ち上げ、蛍光顕微鏡で、宇宙でのこれらの細胞の動きを観察します。この実験は来年度以降の実施を予定しています。

宇宙においてメダカを用いて破骨細胞の状態を解析することで、これまでに見えていない骨吸収の新しい機構が明らかになる可能性があります。この成果は、皮質骨の骨量低下が見られる老人性骨粗鬆症の新たな治療法開発へのきっかけとなることが期待されます。

MEDAKA実験の詳細はこちらをご覧ください。

MEDAKA実験紹介ページ:
http://iss.jaxa.jp/kiboexp/theme/second/medakaosteoclast/index.html


【代表研究者:工藤明 東京工業大学大学院理工学研究科教授のコメント】

メダカが2ヶ月間宇宙で無事生活できたのはJAXAを始めとする関係者の皆様、星出・フォード両宇宙飛行士のおかげです。
宇宙で2週間飼育したメダカはすでにソユーズで地上に戻っており、解析を始めています。全ての結果がわかるのにあと1年ぐらい必要ですが、どんなことがわかるのか楽しみにしています。


12月19日(飼育55日目)のメダカの様子(出典:JAXA)

12月19日(飼育55日目)のメダカの様子(出典:JAXA)


 
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