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「きぼう」での実験

「きぼう」日本実験棟において、植物の成長に関わる植物ホルモンを運ぶタンパク質の働きを調べるCsPINs実験の第2シリーズを開始しました

最終更新日:2011年6月28日

「きぼう」日本実験棟の細胞培養装置(Cell Biology Experiment Facility: CBEF)を使用して実施する、「植物の重力依存的成長制御を担うオーキシン排出キャリア動態の解析(CsPINs)」(代表研究者:高橋秀幸 東北大学大学院教授)の第2シリーズの実験を開始しました。


「CsPINs」とは、「オーキシン」と呼ばれる、主に植物の成長を促す作用を持つ植物ホルモンの動きや分布を制御すると考えられるタンパク質群のことです。これらの中で、重力形態形成に関わると考えられている「CsPIN1」と、水分屈性に関わると考えられている「CsPIN5」に着目し、その働きを明らかにするための実験を行います。

※発生や細胞の分化によって新しい組織や器官が形成され、生物体を構築することを形態形成と呼びますが、植物の根が下に向かうように重力の影響によるものを重力形態形成と呼びます。

CsPINsは、全3回のシリーズで合計8回の実験が計画されています。今回の第2シリーズでは、3回の実験を計画しており、第1回目の実験は、6月26日(日)午前1時44分に開始されました。なお、第1シリーズの実験は、4月26日(火)~29日(金)の約4日間にわたり行われました。このとき得られたサンプルは、6月1日にスペースシャトル「エンデバー号」(STS-134ミッション)にて地上に回収し、現在、解析を進めています。

これらのタンパク質の働きが明らかになり、植物の形態形成や根が伸びる方向をコントロールすることができれば、植物栽培技術の発展に貢献し、また、将来の宇宙における植物工場における植物栽培などでの利用が期待されます。

CsPINs実験の詳細はこちらをご覧ください。
CsPINs実験紹介ページ: /kiboexp/theme/second/cspins/


【代表研究者 高橋秀幸 東北大学大学院教授のコメント】

今回のCsPINs第2シリーズは、1998年にSTS-95ミッションで向井千秋宇宙飛行士らによって実施された実験系の発展バージョンです。
今回はISSに滞在する古川聡宇宙飛行士の操作で実験が開始され、再び感動していると同時に、その結果に期待しています。また、このような時期に実験を予定通りに実施していただき、古川宇宙飛行士ならびに関係者の皆様に深く感謝しております。

 
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