サイトマップ

宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター
宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センタートップページ
  • Menu01
  • Menu02
  • Menu03
  • Menu04
  • Menu05
  • Menu06
  • Menu07

「きぼう」日本実験棟

STS-124ミッションクルーによるつくば・名古屋でのミッション報告会の開催レポート

最終更新日:2008年8月 5日

つくばでのミッション報告会の様子

2008年7月31日、茨城県つくば市のノバホールにて、STS-124(1J)ミッションクルーによるミッション報告会が開催され、約750人の方々にお越しいただきました。会場は夏休みという事も重なり多くの子供たちでにぎわいました。 また、2008年8月1日には、愛知県名古屋市の名古屋国際会議場にて報告会が開催され、約330人の方々にお越しいただきました。

つくばでのミッション報告会の最後に地元の小中学生から花束を受けとったSTS-124(1J)ミッションクルー

報告会には、STS-124ミッションクルーのマーク・ケリー(コマンダー)、ケネス・ハム(パイロット)、カレン・ナイバーグ(ミッションスペシャリスト:MS)、ロナルド・ギャレン(MS)、マイケル・フォッサム(MS)、星出彰彦(MS)、ギャレット・リーズマン(MS、第16次、第17次長期滞在クルー)の各宇宙飛行士が参加し、1Jミッションの説明や質疑応答(つくば会場での質疑応答名古屋会場での質疑応答)を行いました。

つくばでの報告会にて、クルーの紹介を行うケリー宇宙飛行士

まず初めに、コマンダーのケリー宇宙飛行士から簡単なミッションの解説とクルーの紹介が行われました。その後、約20分間にわたり星出宇宙飛行士による、1Jミッションのダイジェスト映像を交えたミッションの解説が行われました。スペースシャトルに乗り込む前の様子から解説と映像は始まり、スペースシャトルの打上げ、ISSとスペースシャトルのドッキング、3回におよぶ船外活動、ロボットアームの操作、船内実験室の取付け、実験ラックの移設、そして帰還まで、ミッションの一連の様子について解説しました。星出宇宙飛行士による1Jミッションの解説が終わるとクルー全員と報告会参加者による質疑応答が行われました。

名古屋での報告会にて、1Jミッションについて語る星出宇宙飛行士

つくばで行われた報告会では、ケリー宇宙飛行士は、「この14日間のミッション中にたくさんの事を成し遂げてきましたが、その中でも特に重要だったのが国際宇宙ステーション(ISS)に「きぼう」船内実験室を取付けた事、3回の船外活動を実施した事です」と話しました。また、星出宇宙飛行士を紹介する際には、「船内実験室の取付けに関して非常に重要な役割を担った人です。船内実験室が取付けられた事で、これから心躍る様々な実験が実施されるだろう」と話しました。 星出宇宙飛行士は、「宇宙飛行士のお気に入りは、船内実験室にある窓なんです。船内実験室の窓から見える地球は、本当に美しかった」、「ISSはスペースシャトルに比べると本当に広いんです。ISSの中を移動するだけでも本当に楽しかった」とミッション中の感想も話しました。


つくばでの報告会参加者からの質問と回答をご紹介します。

つくばでのミッション報告会の様子

Q: 宇宙に行っても寒くないのですか?

 【回答:星出宇宙飛行士】

船外に出ると、ものすごく温度差の激しい環境だが、宇宙飛行士は宇宙服を着て温度をコントロールしている。寒いときには宇宙服のヒータのスイッチを入れ、暑いときには、冷却水が流れるチューブが宇宙服の中に入っているのでそれで体を冷やしている。

Q: 「きぼう」をISSに取り付けたときの気持ちはどうでしたか?

 【回答:星出宇宙飛行士】

「きぼう」は25年も前から計画がはじまり、いろんな人達が一生懸命携わってきたものだから、最後の最後でぶつけるわけにはいかないなというプレッシャーがあった。やっぱり、取り付けたときは嬉しかった。ほっとしたし、みんなの努力が実ったんだと、これからは、新しい時代がはじまるんだなと思った。

Q:何がきっかけで宇宙飛行士になろうと思ったのですか?

 【回答:カレン・ナイバーグ宇宙飛行士】

子供の頃から、将来は宇宙に行って、無重力状態でいろんな事をやってみたいと思っていた。実際に宇宙飛行士になってみると、想像をはるかに上回る素晴らしさだった。

Q:何度も宇宙に行っているケリー船長に質問です。今回は、宇宙から見えた地球の雲が多かったように感じたのですが、いままでのミッションと比べてどうでしたか?

 【回答:マーク・ケリー宇宙飛行士】

私には、あまり変わらないように思えた。1回目に宇宙に出たのは2001年、今から7年前で、今回は3回目ということになるが、おそらく科学者が衛星などから調べた場合には違いがあるかもしれないが、私の目から見て特に変化があるとは思えなかった。 雲がたくさん見えるということだが、本当にたくさんの水が見えるという印象が強かった。地球は英語でearthと言い、earthは土のことであるが、本当は水の惑星のように名前を変えたほうがいいのではないかと思った。

Q:宇宙飛行士になるために一番大切なものはなんですか?

 【回答:ロナルド・ギャレン宇宙飛行士】

宇宙では、チームとして仕事をすることが多いので、チームで一緒に仕事ができる能力が非常に大切。例えば、宇宙で仕事をするときひとりでできる仕事はほとんどなく、たくさんの人たちによってひとつのことを成し遂げる。チームの一員として最善をつくすということが必要。

Q:虫歯になると宇宙飛行士になれないのですか?

 【回答:星出宇宙飛行士】

虫歯になると宇宙飛行士になれないという話はよく聞くが、実はそんなことはないんです。ちゃんと治療していれば大丈夫。

Q:宇宙に行く時どんな気持ちでしたか?

 【回答:ケネス・ハム宇宙飛行士】

本当に素晴らしいという気持ち。スペースシャトルが打ち上げられてから、スピードがぐんぐん上がっていき約8分30秒間でとてつもなく速いスピードに到達する。なので、体にはとても大きな力がかかる。ところが、エンジンが止まるといきなり無重量状態になります。無重量ですから、体を動かすのは本当に簡単です。例えば、宇宙ステーションの中を動きまわるのも全然簡単なんです。

Q:今後はどのような仕事をするのですか?

 【回答:マーク・ケリー宇宙飛行士】

できればまた、スペースシャトルに乗りたい。おそらくここにいるクルー 全員が同じ気持ちでいると思う。でもずっと宇宙に行きつづけるわけには行かない。いつかは、皆さんが私たちに変わって宇宙にいく時が来る。

Q:宇宙に行くための訓練はどのくらいの期間するのですか?

 【回答:星出宇宙飛行士】

ここにいる7人の宇宙飛行士が、このミッションに参加することが決まってから、一緒に訓練したのは1年だが、それ以前から訓練をしてきた。日本の宇宙飛行士として選ばれたのは1999年で、それから、9年間ずっと訓練をしていた。シミュレータでの訓練だったり飛行機での訓練や、みなさんが学校で授業を受けているのと同じように勉強もした。ミッションが終わったら次のミッションの訓練を行うという流れになっている。


名古屋での報告会参加者からの質問と回答をご紹介します。

名古屋でのミッション報告会の様子

Q: 宇宙では、どのように移動するの?

 【回答:ギャレット・リーズマン宇宙飛行士】

どこも触ることが出来なくならないように気をつけている。ISSの中では自分で多少動けるので、さほど困ったことはなかった。船外活動の際は、ロープ(テザー)を使って、体が離れることの無いようにしている。

Q: 宇宙人を見ましたか?

 【回答:マーク・ケリー宇宙飛行士】

(他のクルーをさして)この6人が宇宙人です。

Q: スペースシャトルとISSをドッキングする際に、気をつけていることは?

 【回答:星出宇宙飛行士】

スペースシャトルのスピードを調整しながらISSに接近していくが、スラスタの噴射で太陽電池パドルを傷つけないように気をつけている。またスペースシャトルの姿勢にも気を遣っている。

Q: 宇宙に行ってみて、一番良かったことは何ですか?

 【回答:マイケル・フォッサム宇宙飛行士】

地球を眺めること。そして自分の家(出身地)を肉眼で探すこと。私はテキサス出身で、そこを自分の目で探した。

Q: 地球はいつかブラックホールに飲み込まれてしまうのですか?

 【回答:マーク・ケリー宇宙飛行士】

そうならないように願っています。

Q: 宇宙に行って、特別な感覚になることはありますか。また船外活動は怖くありませんか?

 【回答:マイケル・フォッサム宇宙飛行士】

船外活動中、下を見ると怖い。(あまりみんなには言わないでください。)

 【回答:ロナルド・ギャレン宇宙飛行士】

ロボットアームの先端に乗り、窒素タンクを移設したとき、ロボットアームが自動車のワイパーのように円弧軌道を描いた。その一番高いところにきた時に、地球の縁(地平線)が美しく見え、まさしく「惑星を宇宙から眺めた」という感じがした。

名古屋でのミッション報告会の様子

Q: 宇宙食にはどんなものがありましたか。またトイレはどうだったのでしょうか?

 【回答:ギャレット・リーズマン宇宙飛行士】

宇宙食にはアメリカ製、ロシア製のものが昔からあるが、何といっても日本食がおいしかった。またトイレは、スペアパーツがあったが、苦労した。逆に大切なことだと感じた。地上のトイレが一番良い。

Q: 自分の子供が宇宙飛行士をめざしています。会場を含めた子供たちに一言いただけますか?

 【回答:星出宇宙飛行士】

宇宙飛行士になるために、ほとんどの人が3回、多い人で5回も受験している人がいる。やはり「なりたい」という気持ちを持ち続けることが大切です。

Q: 宇宙に興味を持ったきっかけは何ですか?

 【回答:カレン・ナイバーグ宇宙飛行士】

10代の学生の頃から、宇宙飛行士を志望していた。未知のことに対する興味があったから。

 【回答:ギャレット・リーズマン宇宙飛行士】

アポロミッションを見て、宇宙に興味をもった。また、宇宙を題材とした映画が大好きで、お気に入りのものはビデオテープが切れるまで何回も見た。

 
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency サイトポリシー・利用規約