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質問&回答集(Q&A)

宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)に関するQ&A

「こうのとり」とATVの違いは何ですか

宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)は、国際宇宙ステーション(ISS)へ補給物資を運ぶため、日本が開発する無人の輸送機です。

一方、欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)はISSへ補給物資を運ぶための、欧州宇宙機関(ESA)が開発する無人の輸送機です。

「こうのとり」とATVは、どちらもISSへ補給物資を運ぶための無人の輸送機ですが、細かく見ると以下のような違いがあり、双方を使い分ければ、それぞれ補完的な役割となることが分かります。

比較項目 HTV ATV
打上げロケット H-IIBロケット アリアン5ロケット
搭載能力 補給品 6.0トン 7.6トン
不要回収品 6.0トン 6.3トン
搭載品 船内用物資
船外用物資(曝露機器等) ×
大型の船内実験装置(ラック)
(開口部が広いため)
×
推進剤 × ○(4.7トン)
結合関連 結合箇所 「ハーモニー」(第2結合部)の地球側の共通結合機構(Common Berthing Mechanism: CBM) 「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)後部のドッキングポート
結合方法 ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)で把持された状態で結合(近傍運用) 自動で結合
結合機構 共通結合機構(CBM) ロシアの結合機構
ハッチの直径 127cm(開口部) 80cm
ISSのリブースト(軌道上昇)機能 ×
(○:可能、×:不可)          

最終更新日:2010年09月03日

「こうのとり」が大気圏に再突入して燃え尽きる様子を日本から見ることはできますか

「こうのとり」は、南太平洋上に落下させるため、ニュージーランド東の海上上空辺りで大気圏に突入させます。日本からは南半球の空を見ることができないので、大気圏に突入する「こうのとり」の様子を見ることはできません。

「こうのとり」を大気圏再突入させる手順としては、「こうのとり」のスラスタ(小型のエンジン)を噴射して軌道制御を行い、これまで飛行していた地球周回軌道を離脱する地点を遠地点、落下予定地点を近地点とする長楕円軌道に投入します。そして、ニュージーランド東の海上上空辺りで大気圏(高度120km)に再突入し、中間圏(高度80km)で空力加熱による機体の破壊(溶融分解)が始まり、最後まで融解されずに残った破片が南太平洋上へ落下します。

ロシアのプログレス補給船欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)も、同様に南太平洋上に落下させるため、大気圏に再突入する様子を日本から見ることはできません。

なお、「こうのとり」や他の宇宙機を南太平洋上へ落下させるのは、機体の破片が人や建物に被害を与えることを防ぐためです。落下が予測されるエリアは、人が住んでいる島などがなく、船舶の航行に適さない海域が選択されています。

「こうのとり」の大気圏への再突入イメージ

「こうのとり」の大気圏への再突入イメージ

最終更新日:2012年03月28日
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