
宇宙飛行士になるにはどうすればよいのですか
平成20年度宇宙飛行士候補者募集要項によると、
などの資質が要求されます。
「自然科学系」というのは、理工学部・工学部・歯学部・医学部・薬学部・農学部・衛生学部・栄養学部など、広く理科系の学部を指しますが、どこの大学のどの学部で何を専攻するのがよい、ということは全くありません。
何かひとつ、自分はこれが専門だ、といえるものをもっていて、なおかつ他の分野にも柔軟に対応できることが必要なのです。
国際宇宙ステーションに搭乗する宇宙飛行士の資質については、くわしくは、宇宙飛行士募集ページの「求められる資質」をご覧下さい。
また、学生の皆さんに対しては将来宇宙飛行士になるために、スポーツを行って丈夫な身体を作ったり、理科や数学などの基礎的な勉強をしっかりやっておくことが大切です。
なお、英語は国際語として必須ですので、英会話を勉強することも大切です。また、ソユーズ宇宙船への搭乗に伴い、今後の宇宙飛行士は英語だけでなくロシア語の習得も必須となります。その他、何か自分の得意な専門分野を持つのも良いことです。そこから宇宙飛行士への道が開ける可能性もあります。
NASAの宇宙飛行士になるにはどうすればよいのですか
NASAの宇宙飛行士になるには、アメリカ国籍を有している必要があります。
アメリカの市民権を取得すれば、アメリカ国籍保持者となります。アメリカの永住権(グリーン・カード)を取得してもアメリカ国籍となりませんので、NASAの宇宙飛行士に応募することはできません。
日本人の宇宙飛行士は、全員、日本国籍であり、JAXAの宇宙飛行士として採用され、NASAの中ではヨーロッパ宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士と同様に他国の宇宙飛行士としての扱いを受けています。
過去に日系人のオニズカ氏が、NASAの宇宙飛行士になりましたが、彼はハワイ生まれのアメリカ人でした
宇宙飛行士にはどのような種類の役割があるのですか
スペースシャトルに搭乗する宇宙飛行士を例にとりますと宇宙飛行士には、コマンダー(船長)、パイロット、ミッションスペシャリスト(MS)、ペイロードスペシャリスト(PS)と4種類の役割があります。
コマンダーはスペースシャトル全体についての権限と責任を持ちます。他の宇宙飛行士は飛行中はコマンダーの指示に従わなければなりません。コマンダーはランデブードッキングなどに際しスペースシャトルの操縦を行います。コマンダーはパイロット宇宙飛行士として選抜され、パイロットとして2回程飛行の経験を積んだ後コマンダーに任命されます。
パイロットはスペースシャトルの操縦などに係わる事柄に関してコマンダーを補佐しコマンダーの指示に従って作業します。
MSは搭乗運用技術者と呼ばれます。スペースシャトルの全システムについての知識を持ち、スペースシャトルのシステム運用を行うほか、ロボットアームの操作、船外活動を実施することができます。さらには実験運用も行うなど、オールラウンドな宇宙飛行士といえます。
スペースシャトルの飛行には必ず何名かのMSが搭乗します。宇宙ステーションの組立飛行の場合はコマンダーとパイロット以外は全員がMSです。
MSの資格を持つ日本人宇宙飛行士としては、毛利衛宇宙飛行士、若田光一宇宙飛行士、土井隆雄宇宙飛行士、野口聡一宇宙飛行士、古川聡宇宙飛行士、星出彰彦宇宙飛行士および山崎直子宇宙飛行士がいます。
PSは搭乗科学技術者と呼ばれます。スペースシャトルシステムの運用に関わる訓練は受けていませんが、搭乗するミッションの実験内容については大変詳しい知識を持ち、飛行目的の実験をするのが任務です。このため、科学者や研究者の中から選ばれます。
PSは、スペースシャトルのシステム運用に関する訓練は受けないため、訓練期間はMSに比べると短期間で済みます。その代わり、MSではできないような細かな実験操作が行えます。PSは科学者や研究者がそのまま宇宙へ行くイメージです。科学ミッションにのみ搭乗し、宇宙ステーション組立ミッションには搭乗しません。
PSの資格を持つ日本人宇宙飛行士としては、向井千秋宇宙飛行士がいます。
これらの他に、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する、ISS搭乗宇宙飛行士、ソユーズ宇宙船のフライトエンジニアがあります。
ISS搭乗宇宙飛行士はISSのシステムに精通し、ISSで実験を行う他、保守/修理などISSの運用全般を行います。
ISS搭乗宇宙飛行士の資格を持つ日本人宇宙飛行士としては、古川聡宇宙飛行士、星出彰彦宇宙飛行士、山崎直子宇宙飛行士がいます。
ソユーズ宇宙船のフライトエンジニア(フライトエンジニア1、フライトエンジニア2)は、コマンダー(ロシア人が担当)を補佐するクルーで、ソユーズ宇宙船のシステム運用やスラスタ制御を担当します。特にフライトエンジニア1は、コマンダーが実施する作業全てを実行できる能力を有していなければなりません。なお、ソユーズ宇宙船での音声による交信は、全てロシア語で行われます。
ソユーズ宇宙船のフライトエンジニアの資格を持つ日本人宇宙飛行士としては、若田光一宇宙飛行士、野口聡一宇宙飛行士、古川聡宇宙飛行士、星出彰彦宇宙飛行士、山崎直子宇宙飛行士がいます。
スペースシャトルのパイロットになるにはどうすればよいのですか
パイロット宇宙飛行士はNASAが定期的に募集しており、これに応募するためには次のような条件を満たしていなくてはなりません。
日本人は、残念ながらスペースシャトルのパイロット宇宙飛行士になることはできません。将来日本独自の有人宇宙輸送機ができれば、日本人パイロットも夢ではないでしょう。
タクシークルーって何ですか
タクシークルーとは、ロシアのソユーズ宇宙船でISSに短期間訪れる人のことです。
クルーの帰還用にISSに結合されているソユーズ宇宙船は、軌道上での寿命が半年しかありません。そこで、半年毎に交換する必要があります。ISS計画の初期段階とコロンビア号事故から2009年秋までは、スペースシャトルを使ったISS滞在クルーの交替が行われていましたが、この交換のために古くなったソユーズを廃棄して、空のソユーズを打ち上げるのではもったいないので、3人の宇宙飛行士が搭乗したソユーズを打ち上げ、1週間程度ISSに滞在した後、古くなったソユーズに乗って帰還することが行われていました。
2人目のISSへの旅行者 マーク・シャトルワース氏
ISSへの初旅行者 デニス・チトー氏
2001年から2009年にかけては、資金さえ有れば一般の人も必要な訓練を受けて宇宙に行くことができました。
2001年5月にはデニス・チトー氏(米国)、2002年4月にはマーク・シャトルワース氏(南アフリカ)がソユーズ宇宙船に乗ってISSを訪れましたが、その費用は当時のレートで約24億円(約2,000万ドル)ほどかかりました。
その後、2009年10月の7人目の旅行者であったギー・ラルベルテ氏(カナダ)の飛行では、約31億円(約3,500万ドル)にまで費用は上がっています。
米国、ロシアの宇宙飛行士や金持ちの旅行者以外にも、マレーシア人や韓国人がロシアと直接契約して、このタクシークルー枠での飛行を経験しています。
虫歯があると宇宙飛行士になれないって本当ですか
虫歯があっても治療してあれば問題はなく、歯に詰め物があっても大丈夫です。宇宙飛行士は、打上げの前に、外れそうになっている詰め物はないか、飛行中に悪化しそうな歯はないか歯科医師に検診を受けます。
なお、以下のような理由で歯の治療はしっかり行う必要があります。
船外活動をするとき宇宙服の中は約0.3気圧に減圧されています。宇宙飛行士はその減圧環境で作業をします。古い治療でその後虫歯が進行して歯に空洞ができていると、周囲の減圧に従って空洞の中の空気が膨張し歯を内側から圧迫するため痛みが生じる場合があります。やがて空洞の中の空気は詰め物の隙間から抜け、周囲の圧力と同じになります。
船外活動を終了して1気圧の船内に戻ると、虫歯でできた空洞の中は約0.3気圧に減圧されているため、虫歯が押し込められるような痛みが生じる場合があります。やがて詰め物の隙間から空気が入り込み、空洞の中の気圧は周囲と同じ気圧になります。
このように圧力差が異なる環境で作業をするときに、生体の密閉空間は思わぬ症状を引き起こすことがあるのです。
宇宙飛行士が訓練を行っているジョンソン宇宙センターは、一般の旅行者でも見学する事が出来ますか
残念ながら一般の方はジョンソン宇宙センター内に入ることができません。
ただし、ジョンソン宇宙センターの隣には「スペースセンター・ヒューストン」というビジターセンターがあり、そこから出る見学者用のバスに乗れば、ジョンソン宇宙センター内のツアーに参加することができます。おみやげやさんも充実していて、とても楽しめるところです。
詳細は「スペースセンター・ヒューストン」のホームページをご覧下さい。
日本人で初めて宇宙へ行った人は誰ですか
1990年12月2日にTBS社員(当時)の秋山豊寛氏が旧ソ連のソユーズTM11号で宇宙に行き、宇宙船ミールに乗り込んで6日間滞在しました。秋山氏は地球の映像を撮影し、生中継した初の日本人宇宙特派員となりました。
1992年9月12日~20日の8日間にわたり、毛利衛宇宙飛行士が日本人として初めてNASAのスペースシャトルに搭乗して宇宙に行きました。このときはペイロードスペシャリスト(PS:搭乗科学技術者)の資格を有し、第1次材料実験のペイロードスペシャリストとして、アメリカ人クルーと協力し、日米が開発した実験装置を使用して宇宙空間の特性を利用した日本側34テーマ(材料分野22、ライフサイエンス分野12)、米国側7テーマ、日米共同実験2テーマの計43テーマの実験を軌道上で実施しました。
つまり、日本人として初めて宇宙へ行ったのは秋山豊寛氏で、初めてスペースシャトルに乗って宇宙へ行ったのは毛利衛宇宙飛行士です。
ISSの宇宙飛行士として選抜された候補者は今後どのような仕事をするのでしょうか
国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士として選抜された候補者は、NASAの候補者訓練を経てJAXA宇宙飛行士に認定された後、「きぼう」日本実験棟や各国のモジュール、ISS全体のシステムに関する訓練を国内や海外で受けます。ISS長期滞在クルーにアサインされた後は、搭乗する期間の運用に関する訓練および有人宇宙機(ロシアのソユーズ宇宙船など)の操作訓練などを実施します。
ISS滞在中は、ISSシステム全体の運用に従事し、また実験運用を地上の研究者らと連携しながら実施します。故障した機器類の修理作業なども重要な仕事です。必要に応じて船外活動も実施します。
日本人として初めてISSに長期滞在したのは若田宇宙飛行士です。若田宇宙飛行士は、2009年3月から約4ヶ月間、第18次/第19次/第20次長期滞在クルーのフライトエンジニアとして長期滞在しました。詳細は、以下のページをご覧下さい。
なお、ISS搭乗宇宙飛行士候補者募集を2008年4月1日から6月20日にかけて行いました。詳細につきましては、以下のページをご覧ください。
これまでに宇宙に行った人は何人いるのですか
これまでに宇宙に行った人※1は、525人※2で、国別に表したものを以下に示します。
※1:宇宙へ行った人とは、高度100kmを越えたことを意味し、弾道飛行を含みます。
※2:同一の人物が2回以上飛行した場合は重複して数えていません。
| 国名 | 男性 | 女性 | 合計 |
|---|---|---|---|
| アメリカ | 292 | 44 | 336 |
| ロシア(旧ソ連) | 106 | 3 | 109 |
| ドイツ | 10 | 0 | 10 |
| フランス | 8 | 1 | 9 |
| カナダ | 7 | 2 | 9 |
| 日本 | 7 | 2 | 9 |
| イタリア | 5 | 0 | 5 |
| 中国 | 6 | 0 | 6 |
| ブルガリア | 2 | 0 | 2 |
| オランダ | 2 | 0 | 2 |
| ベルギー | 2 | 0 | 2 |
| カザフスタン | 2 | 0 | 2 |
| インド | 1 | 0 | 1 |
| イギリス | 0 | 1 | 1 |
| スペイン | 1 | 0 | 1 |
| スイス | 1 | 0 | 1 |
| オーストリア | 1 | 0 | 1 |
| ウクライナ | 1 | 0 | 1 |
| チェコ | 1 | 0 | 1 |
| ポーランド | 1 | 0 | 1 |
| ハンガリー | 1 | 0 | 1 |
| ルーマニア | 1 | 0 | 1 |
| スロバキア | 1 | 0 | 1 |
| ベトナム | 1 | 0 | 1 |
| モンゴル | 1 | 0 | 1 |
| メキシコ | 1 | 0 | 1 |
| キューバ | 1 | 0 | 1 |
| サウジアラビア | 1 | 0 | 1 |
| シリア | 1 | 0 | 1 |
| アフガニスタン | 1 | 0 | 1 |
| 南アフリカ | 1 | 0 | 1 |
| イスラエル | 1 | 0 | 1 |
| ブラジル | 1 | 0 | 1 |
| スウェーデン | 1 | 0 | 1 |
| マレーシア | 1 | 0 | 1 |
| 韓国 | 0 | 1 | 1 |
| 合計 | 471 | 54 | 525 |
| 延べ人数 | 1171 | ||
【出典】
目が悪いと宇宙飛行士になれないのですか
平成20年度宇宙飛行士候補者募集要項では、視力は両眼とも矯正視力1.0以上、色覚は正常であることが応募条件となっています。
眼鏡やコンタクトレンズを使用して1.0以上に矯正できれば、宇宙飛行士の可能性をあきらめる必要はありません。なお、裸眼視力の条件はありませんが屈折度等の基準があります。また、PRK手術・LASIK手術を受けた方の基準があります。詳細は平成20年度宇宙飛行士候補者募集要項をご覧ください。
なお、宇宙飛行士の国際医学基準では、「色覚の検査で正常であること」としています。これは、宇宙飛行士が操作する航空機・有人宇宙船・国際宇宙ステーション等において、機器や表示の識別に色を用いているためで安全上必須です。そのため、色覚の検査で異常が認められる場合、現時点では宇宙飛行士候補者になることはできません。
シルバー・スヌーピー賞って何ですか
スヌーピー・バッジ
Silver Snoopy Award(シルバー・スヌーピー賞)とは、有人宇宙飛行ミッションの成功に大きく貢献した人に与えられる賞です。シルバー・スヌーピーは純銀製の、宇宙服を着たスヌーピーの形をしたバッジです。受賞者にはその他に宇宙飛行士のサイン入りの感謝状が贈られます。シルバー・スヌーピー賞は、スペースシャトル、ペイロード、国際宇宙ステーション(ISS)プログラムにおいて、コスト削減やシステム・装置の性能向上、より効率的な運用の支援など重大な貢献をした人に対して授与されます。
この賞の生まれた背景は、NASAのマーキュリー、ジェミニ計画後にまでさかのぼります。NASAはその頃、マーキュリー・ジェミニ計画で発生した問題の多くは個々の職員の失敗や不注意が原因だとして、職員のモチベーションの向上につながる取り組みを始めました。NASAはこうした中、一般に広く知られ、安全飛行やミッション成功のシンボルとなり、有人宇宙飛行の番犬となるようなシンボルを作ろうと考えました。
漫画「ピーナッツ」に出てくる犬のキャラクターのスヌーピーが、最もこの条件を満たすのではないかと考えられました。スヌーピーは、(犬小屋の屋根から)「飛んだ」こともありますし、国民的に良く知られています。
NASAはスヌーピーの生みの親であるチャールズ・シュルツ氏に、スヌーピーを安全のシンボルとして使わせてもらえないか交渉しました。宇宙開発に対する熱心な支持者であったシュルツ氏はそのアイデアに喜んで賛成しました。全てのNASA関連のモチベーション向上アイテム(アップリケ、ポスター、カード、バッジ、など)は全てシュルツ氏自身の手によって描かれました。

こうした中、スヌーピー賞はマスコミ、議会指導者たち、宇宙飛行士たちによって熱烈に支持されました。スヌーピーはそれ以来、スペースシャトル・プログラムの卓越性のシンボルとされ、シルバー・スヌーピー賞を受賞するということは、有人飛行の安全に大きく貢献した印であり、職員としてこの上ない名誉なことなのです。
宇宙飛行士が訓練に使うT-38ジェット練習機とはどのような飛行機ですか
T-38ジェット練習機は、ターボジェットエンジンを2基装備した音速ジェット機で、主に米空軍の戦闘機パイロット養成のために古くから使われている2人乗りの練習機です。
T-38ジェット練習機操縦訓練を行うことで、ストレス下での複数のタスク(通信、計器チェック、操舵など)を同時に行う技量を養います。
NASAでは、パイロットとミッションスペシャリストにジェット機の飛行訓練を義務づけています。よって、パイロットとミッションスペシャリストは、定められた飛行時間を経験するために、このT-38ジェット練習機での飛行を行っています。
また、宇宙飛行士がケネディ宇宙センターへ移動する際に、飛行訓練を兼ねてT-38ジェット練習機を使用しており、その他に、スペースシャトル帰還時の気象条件の確認にも使用しています。
| 名称 | T-38 Talon |
|---|---|
| 主な役割 | 高等ジェットパイロット訓練機 |
| 製造メーカ | ノースロップ社 |
| エンジン | ゼネラル・エレクトリック社製J85-GE-5ターボジェットエンジン 2機(アフターバーナー装備) |
| 推力 | 2,900 pounds (1,315 kilograms) アフターバーナーによる |
| サイズ | 全長 14m、 全高 3.8m、全幅 7.6m |
| 最大速度 | マッハ1.08(海抜ゼロメートル地点) |
| 最大上昇高度 | 16,667m以上 |
| 離陸総重量 | 5,485kg |
| 航続距離 | 1,600km |
| 武装 | 無し |
| 単価 | $756,000 |
| 定員 | 2名(教官、練習生) |
| 運用開始 | 1961年3月 |
宇宙飛行士が訓練に使うT-34C練習機とはどのような飛行機ですか
T-34C練習機は、ジェットエンジンのタービンでプロペラを回すターボプロップエンジンを装備したプロペラ機で、主に米海軍のパイロット養成のために古くから使われている2人乗りの練習機です。コックピットは与圧されていません。
T-34C練習機は、パイロットの操縦訓練(T-38ジェット練習機に搭乗する前の初等訓練)に使われています。
| 名称 | T-34C Turbomentor |
|---|---|
| 主な役割 | 海軍/海兵隊パイロット用練習機 |
| 製造メーカ | ビーチ・エアクラフト社(現レイセオン・エアクラフト・カンパニー) |
| エンジン | Model PT6A-25ターボプロップエンジン(Pratt & Whitney Aircraft of Canada) |
| サイズ | 全長 9m、 全高 3m、全幅 10m |
| 最大速度 | 時速515km |
| 最大上昇高度 | 7,620m(25,000フィート) |
| 重量 | 2,007kg(4,425ポンド) |
| 航続距離 | およそ1,111km(およそ600海里) |
| 単価 | $1,000,000 |
| 定員 | 2名(教官、練習生) |
| 運用開始 | 1977年 |
宇宙飛行士が訓練に使うスペースシャトル着陸訓練機(STA)とはどのような飛行機ですか
スペースシャトル着陸訓練機(Shuttle Training Aircrast: STA)は、スペースシャトルの帰還着陸時の操縦訓練を行うための訓練機です。
STAは、ガルフストリーム2ジェット機を改造したもので、操縦席はスペースシャトルのフライトデッキと同じように改造されています。
また、スペースシャトルは飛行用のエンジンを搭載していないため、航空機のように離陸する事ができません。そのため実機での着陸訓練を行うことができないので、このような訓練機を用いて着陸訓練を行います。
実際の訓練では、スペースシャトルの着陸時の速度、降下角度、進入軌跡と同じ飛行を行うためにSTAの主脚を高度3万フィート(約9,100m)から降ろし、エンジンは逆推進状態に入れられ、「レンガが落下するかのような」 スペースシャトルの着陸軌跡をシミュレートします。
スペースシャトルミッションを行うまでにコマンダー(船長)はSTAで1,000回の着陸訓練を行います。 スペースシャトルとSTAのコクピットの高さの違いにより、実際には着陸せずに滑走路の4~5m上空で "スペースシャトルの着陸" とするそうです(下図参照:STAとスペースシャトルの比較)。
STAは着陸訓練のほかに、スペースシャトル打上げ前や帰還着陸前に上空の天候を確認するために使用される事もあります。
STAとスペースシャトルの比較
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