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国際宇宙ステーションの利用補給フライト ULF1.1(STS-121)

STS-121 NASAステータスレポート#16

最終更新日:2006年7月13日

2006年7月12日(水)午前2時00分(米国中部夏時間)
2006年7月12日(水)午後4時00分(日本時間)

STS-121ミッションで、3回目となる最後の船外活動が本日の作業の中心になる予定です。

ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のマイケル・フォッサムとピアース・セラーズは、オービタの耐熱シールドの損傷の検査方法と修理方法の試験を行う予定です。「クエスト」(エアロック)から船外に出て行う6時間半にわたる第3回船外活動は、米国中部夏時間7月12日午前6時13分(日本時間7月12日午後8時13分)に開始される予定です。

セラーズとフォッサムは、工具と「カナダアーム2」(国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアーム)上のフット・レストレイント(足場)の準備をする予定です。MSのリサ・ノワックとステファニー・ウィルソンが操作するカナダアーム2に、セラーズが乗る予定です。セラーズを乗せたカナダアーム2がスペースシャトルの翼前縁に沿って移動する間に、セラーズは赤外線ビデオカメラを使って翼前縁部を約20秒間撮影する予定です。

EV(Extra Vehicular)1として赤いストライプのついた宇宙服を着用するセラーズは、ストライプのない白い宇宙服を着用するEV2のフォッサムと、スペースシャトル「ディスカバリー号」のペイロードベイ(貨物室)で、合流する予定です。ふたりはここで修理方法の検証作業に向けて作業場所の準備をする予定です。ペイロードベイには、12個の強化炭素複合材(Reinforced Carbon Carbon: RCC)パネルのサンプルを取り付けた熱防護システム(Thermal Protection System: TPS)修理試験用サンプルボックスが事前に設置されています。このうち8個は前もって損傷させておいたサンプルで、修理方法の検証に使われる予定です。また、2個は無傷のサンプルで作業パレットとして使用され、残りの2個は赤外線ビデオカメラで撮影するために使用されます。

セラーズとフォッサムは、宇宙空間での使用が承認されている補修材を扱うための充填ガンや様々なヘラなどを含め、修理技術の実証のため、いろいろな工具や方法を使う予定です。

ふたりは、少なくとも2個のサンプルに対する実証を完了すること目指しています。その後、別の損傷タイルのサンプル2個を赤外線ビデオカメラで60秒間撮影する予定です。この赤外線カメラは、目には見えない表層下の損傷を示す温度勾配を捉えることができるように設計されています。

時間に余裕があれば、ふたりはディスカバリー号のRCCパネル数箇所の撮影を追加で行い、ペイロードベイ内にある固定グラプルバー(Fixed Grapple Bar: FGB)を移動させる予定です。

セラーズとフォッサムは、ペイロードベイ内の作業場所を片付け、着用している宇宙服の点検を行う予定です。その後フォッサムは、カナダアーム2に乗りクエストへ戻る予定です。クエストへの移動中には、再び翼前縁部の撮影を行います。セラーズは、自力でクエストへ戻る予定です。

パイロットのマーク・ケリーは、今回も船内オフィサー(intravehicular officer)を務めます。コマンダーのスティーブン・リンゼイは、ディスカバリー号のシステムの監視と船外活動の監督を担当します。

スペースシャトルのクルーが船外活動の支援を行っている間も、「レオナルド」(多目的補給モジュール1)への荷物の搬入は引き続き行われる予定です。第13次長期滞在クルーのコマンダーであるパベル・ビノグラドフと、フライトエンジニアのジェフリー・ウィリアムズとトーマス・ライターは、実験結果や不必要な機材、そして不要品をレオナルドへ搬入する作業を行います。

STS-121のクルーは、7月12日午前0時8分(同7月12日午後2時8分)に、ウィルソンのためにかけられた “I Believe I Can Fly”という曲で起床しました。ISS第13次長期滞在クルーは、その30分後に起床しました。

次のSTS-121ステータスレポートは、7月12日の夕方(同7月13日午前)、または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/news/sts121/STS-121-16.html
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。


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