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NASAステータスレポート

飛行5日目(2)
STS-111NASAステータスレポート#10
ジョンソン宇宙センター
2002年 6月 9日(日)午後 7時30分(米国中部夏時間)
2002年 6月10日(月)午前 9時30分(日本時間)



本日、エンデバー号の宇宙飛行士フランクリン・チャン-ディアズとフィリップ・ペリンは、7時間14分の船外活動を実施し、予定していた国際宇宙ステーション(ISS)の組立作業をすべて終了しました。これは、2人にとって初の船外活動でした。

米国中部夏時間6月9日午前10時27分(日本時間6月10日午前0時27分)にチャン-ディアズとペリンはISSのエアロック「クエスト」から船外に出ました。エンデバー号のパイロットのポール・ロックハートが船外活動の指揮をとり、チャン-ディアズとペリンは先ずP6トラスに電力・通信グラプル・フィクスチャ(PDGF)を取り付けました。PDGFはP6トラスを本来の所定の位置に移動する際に使用されます。

チャン-ディアズは、第5次長期滞在クルーのフライト・エンジニアであるペギー・ウィットソンとISSコマンダーのワレリー・コルズンが操作するISSのロボットアーム「カナダアーム2」の先端に取り付けられた足場に乗り、微小な宇宙塵から機体を保護するデブリシールドをエンデバー号の貨物室から取り出して、ペリンの支援を受けながら「ユニティ」(結合モジュール)と「ザーリャ」(基本機能モジュール)とを結合している与圧結合アダプタ1(PMA-1)上に仮置きしました。ウィットソンとコルズンは7月後半に予定している船外活動でこれらのデブリ・シールドを「ズヴェズダ」(サービスモジュール)に取り付けることにしています。

それからチャン-ディアズはISSのZ1トラスに4基取り付けてあるコントロール・モーメント・ジャイロスコープを目視点検し、写真を撮影しました。この作業は、昨日ジャイロスコープに機械的な障害が発生したため、本日の船外活動に追加されたものです。写真は地上の管制者たちが障害の状況を確認するのに役立てられます。

モービル・ベース・システム(MBS)から断熱カバーを取り除くのが本日の船外活動最後の作業でした。午後5時21分(同6月 10日午前7時21分)にエンデバー号コマンダーのケネス・コックレルが、MBSを貨物室に固定している掛け金を開放するコマンドを送信しました。ウィットソンとカール・ウォルツはMBSをカナダアーム2でつかんで持ち上げ、ISSの台車であるモービル・トランスポータ(MT)から約3フィート(約90cm)離れた位置まで移動させました。カナダアーム2はMBSを6月10日にMTに取り付ける前に熱的条件を整えるため、この位置で一晩停止します。

後日カナダアーム2はデスティニー上の現在の位置からMBS上のPDGFに歩いて移動(walk off)する予定です。こうすることでカナダアーム2は将来の組立作業の際、ISSのトラス(桁構造)に沿って行ったり来たりすることができるようになります。

船外活動で使用した工具を収納したことを確認した後、ペリンとチャン-ディアズはクエストに戻りました。エアロックの再加圧は午後5時41分(同6月10日午前7時41分)に開始され、これをもって船外活動を終了しました。この次のステータスレポートは6月10日午前(同6月10日午後)または何かイベントが発生した時点で発行する予定です。



出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts111/STS-111-10.html
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最終更新日:2002年 6月 10日

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