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国際宇宙ステーション

STS-133 NASAステータスレポート#13

最終更新日:2011年3月 3日
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2011年3月2日(水) 午後7時00分(米国中部標準時間)
2011年3月3日(木) 午前10時00分(日本時間)

スペースシャトル「ディスカバリー号」のクルーは、3月2日、6時間14分にわたる船外活動を実施し、800ポンド(約363kg)のポンプモジュール(Pump Module: PM)からアンモニアを排出し、「デクスター」(特殊目的ロボットアーム)の関連作業を行い、そしてその他のさまざまな作業を行いました。

船外活動クルーを務めたミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のスティーブ・ボーエンとベンジャミン・アルヴィン・ドルーJr.は、船外活動中は大部分の時間を別々に分かれて作業しました。船外活動開始前にボーエンの宇宙服にリークがみつかり、それを修繕するため、宇宙服に搭載している水酸化リチウム(LiOH)カートリッジ のOリングを交換することになり、船外活動の開始は遅れましたが、米国中部標準時間3月2日午前9時42分(日本時間3月3日午前0時42分)、船外活動クルーは各自の宇宙服のバッテリ電力のスイッチを入れて船外活動を開始しました。

ボーエンは、まず、MSのマイケル・バラットと国際宇宙ステーション(ISS)のコマンダーであるスコット・ケリーが操作するISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)を船外作業用に装備しました。次にボーエンは、曝露実験装置を船外に取り付けるための軽量取付け台(Lightweight Adapter Plate Assembly: LWAPA)を「コロンバス」(欧州実験棟)外部の先端部から取り外し、地上に回収するためにディスカバリー号のペイロードベイ(貨物室)に取り付けました。

ドルーは、第1回船外活動で移動したPMに関わる作業から開始しました。彼は、第1回船外活動でPMに取り付けておいたアンモニア排出ツールを使って、残留している冷却用アンモニアをPMから排出させました。その後、ドルーはその排出ツールをPMから取り外して「クエスト」(エアロック)内に回収しました。

MSのニコール・ストットは船内から船外活動クルーを指揮しました。ティモシー・コプラ宇宙飛行士は、ISSのミッションコントロールルーム(MCC)から船外活動クルーにアドバイスを送って支援しました。コプラは船外活動クルーのひとりを務める予定でしたが、STS-133ミッション打上げの数週間前に自転車事故で負傷してしまいました。

ボーエンは、約1時間かけて、デクスターへのカメラ・照明・雲台装置(Camera Light Pan/Tilt Unit assembly: CLPA)1式の取付け作業と多層断熱材(Multi-Layered Insulation: MLI)カバーの取外し作業を行いました。一方ドルーは、MLIの取外し作業や、近くの外部TVカメラのずれていた日よけの位置 修正などを行い、そしてCETAカートへの照明の設置作業を行いました。ISSトラス上のレールを移動するこのCETAカートは、船外活動クルーが物を移動するときに使用します。(訳注:これは原文のミスで、1台のCETA照明装置の設置作業のことであり、CETAカートとは無関係です。)

後片付けを少し行った後、ボーエンは、SSRMSの肘部カメラにレンズカバーを取り付ける作業と、フットリストレイント(足場)およびロシアの貨物移動用アームのアダプタを移動させる作業を行いました。ドルーはISS左舷側トラスに移動して、ラジエータ・ビーム・バルブ・モジュール(radiator beam valve module)のMLIを調整し、またラジエータ・グラプル・フィクスチャの保管用ビームの固定部の緩みを解消しました。

船外活動も終了間近となった時、ドルーの宇宙服のヘルメット照明1式が取れそうになりました。ボーエンが再固定しようとしましたがうまくいきませんでした。このため、彼らはヘルメット照明1式をテザーで留めてエアロックに持ち帰りました。

今回の船外活動はSTS-133ミッションの最後の船外活動であり、米国の宇宙飛行士による244回目の船外活動でした。ボーエンにとっては7回目の船外活動で、彼の船外活動の合計時間は47時間18分となり、米国人宇宙飛行士による船外活動時間としては6番目の記録となりました。ドルーにとっては2回目の船外活動で、彼の船外活動合計時間は12時間48分となりました。ISSの組立て・保守にかかわる船外活動としては155回目で、これらの船外活動の時間を合計すると973時間53分となり、これは丸1日の船外活動を40回実施するのに相当します。

次回のSTS-133ミッションステータスレポートは、3月3日午前3時53分(同3月3日午後6時53分)にクルーが起床した後、または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:STS-133 MCC Status Report #13(NASA)

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 
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