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国際宇宙ステーション

STS-129 NASAステータスレポート#10

最終更新日:2009年11月22日
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2009年11月21日(土) 午前3時30分(米国中部標準時間)
2009年11月21日(土) 午後6時30分(日本時間)

夜中に準備が中断され、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のマイケル・フォアマンとランドルフ・ブレスニクは、予定よりも少し遅れて国際宇宙ステーション(ISS)のハッチを開けてSTS-129ミッション第2回船外活動を開始する予定です。

ISSでは再び夜中に、新しいロシアの小型研究モジュール2(Mini-Research Module 2: MRM2)から誤った減圧警報が鳴りました。ISSは自動的に空調システムを停止し、その影響で「コロンバス」(欧州実験棟)と「クエスト」(エアロック)の2箇所で煙探知器が誤報を発しました。クエストでは、フォアマンとブレスニクが船外活動の手順であるプリブリーズのためにキャンプアウトを行っていました。

警報は、スペースシャトル「アトランティス号」号のクルーが就寝してから2時間以上たった米国中部標準時間11月20日午後8時53分(日本時間11月21日午前11時53分)に発生しました。地上のチームがアラームは誤報であることを検証している間、船外活動クルーにはエアロックから退出する緊急時の手順が指示されました。今回のケースにおいて、ヒューストンのフライトコントローラは速やかに判断することができましたが、フォアマンとブレスニクがエアロックで一晩を過ごすという通常の手順に戻るには時間がかかりすぎると判断されました。そこで、ふたりはプリブリーズ手順を中止し、他の場所で就寝するよう指示を受けました。

フォアマンとブレスニクは、クエストでのキャンプアウトを完了する代わりに、血液中から窒素を除去するために、エアマスクから純粋な酸素を呼吸しながら10分間ISSの運動用自転車を漕ぐ手順を行う予定です。ふたりは運動と組み合わせて合計2時間20分の間、純粋な酸素を呼吸します。これにより、ISSの船外に出ても減圧症の発生を防ぐことができる予定です。

ふたりは11月21日午前8時38分(同11月21日午後11時38分)にISSの船外に出る予定です。警報により短縮された睡眠時間を補うためにふたりの睡眠時間は30分延長され、11月21日のクルーのウェイクアップコールは午前2時58分(同午後5時58分)でした。ウェイクアップコールはThe Isley Brothersの“Voyage to Atlantis”で、MSのロバート・サッチャーのためにかけられました。

開始時間の遅延にもかかわらず、6時間が予定されている船外活動では、船外活動クルーは予定されている全ての作業を実施する予定です。これは当初の計画よりも30分短いため、ふたりには前倒しの作業を行う余分な時間は無いことを意味しています。

現在のところ、フォアマンとブレスニクは「コロンバス」(欧州実験棟)におけるAIS取付け器具(Grappling Adaptor To On-orbit Railing: GATOR)の設置、浮動電位測定装置(Floating Potential Measurement Unit: FPMU)のP1トラスへの移設、S3トラス上部のペイロード取付けシステム(Payload Attach System: PAS)の展開、およびワイヤレスビデオ送受信器(Wireless Video System External Transceiver Assembly: WETA)の設置作業を行う予定です。

本日のその他の主な作業としては、アトランティス号によってISSに運ばれた、エクスプレス補給キャリア2(Express Logistics Carrier 2: ELC-2)の設置があります。この作業は11月21日午前6時45分(同11月21日午後9時45分)前に実施される予定です。ELC-2には、コントロール・モーメント・ジャイロ(Control Moment Gyroscope: CMG)、窒素タンク(Nitrogen Tank Assembly: NTA)、ポンプモジュール(Pump Module: PM)、高圧ガスタンク(High Pressure Gas Tank: HPGT)、10個の遠隔電力制御モジュール(Remote Power Control Module: RPCM)を搭載したカーゴ輸送コンテナ(Cargo Transport Container: CTC)と、ISSのモービル・トランスポータ(Mobile Transporter: MT)用のリールアセンブリなど、9,900ポンド(約4491kg)のISSの予備品が搭載されています。

ELC-2は、ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)によってISSのトラス構造体であるS3トラスに設置される予定で、SSRMSの操作はMSのリランド・メルヴィンとニコール・ストットが担当する予定です。

次回のSTS-129ステータスレポートは、クルーの就寝時、または新規イベントがあれば発行する予定です。クルーは11月21日午後6時00分(同11月22日午前9時00分)前に就寝する予定です。

出典:STS-129 MCC Status Report #10(NASA)

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 
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