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NASAステータスレポート(2008年まで)

STS-118 NASAステータスレポート#07

最終更新日:2007年8月12日
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2007年8月11日(土) 午後7時00分(米国中部夏時間)
2007年8月12日(日) 午前9時00分(日本時間)

本日、本ミッションの第1回目となる船外活動の中で、リチャード・マストラキオとダフィッド(デイブ)・ウィリアムズは、重量約1.8トン、長さ11フィート(約3.4m)のS5トラスを国際宇宙ステーション(ISS)のトラスに取り付けました。マストラキオとウィリアムズにとって船外活動は今回が初めてでした。

STS-118ミッションのクルーに “スタビー”(訳注:”ずんぐりした”という意味)という愛称をつけられたこのスペーサがISSに加わったことで、ISSのトラスは全長246フィート(約75m)となりました。

スペースシャトル「エンデバー号」のふたりのミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)は、S5トラスをISSのトラスに取り付け、さらにP6トラス前方にある熱放出用のラジエータを収納するために、ISSの船外へと踏み出しました。ラジエータの収納作業は、今年10月に予定されているSTS-120ミッションで、P6トラスを常設場所となるトラス左舷側の先端へ移設するために必要な最終準備作業でした。

船外活動は米国中部夏時間8月11日午前11時28分(日本時間8月12日午前1時28分)に開始されました。マストラキオとウィリアムズが船内に戻ったのは8月11日午後5時45分(同8月12日午前7時45分)でした。S5トラスの取付けは、8月11日午後1時26分(同8月12日午前3時26分)に正式に完了しました。今回の船外活動の実施時間は6時間17分でした。予定よりも作業の進行が早かったので、両宇宙飛行士は計画されていた作業を終了した後にいくつかの前倒し作業も実施して、ISS組立て作業を進展させました。

「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)を操作するSTS-118ミッションのパイロットであるチャールズ・ホーバーとISSのフライトエンジニアであるクレイトン・アンダーソンのために、船外活動クルーはS5トラスとS4トラスとの間隔を目視し、その船外活動クルーの指揮をMSのトレーシー・カードウェルが執りました。ホーバーとアンダーソンは、カナダアーム2を操作して、S5トラスを取付け場所まで移動させ、自動固定装置にはめ込みました。その後、マストラキオとウィリアムズがS5トラスを固定するためにボルトを締めました。

新しい右舷側のトラスが取り付けられ、クルーは次の船外活動へ臨みます。8月13日にマストラキオとウィリアムズは再び船外に出て、故障しているコントロール・モーメント・ジャイロ(Control Moment Gyroscope: CMG)の交換を行う予定です。最低あと2回の船外活動が予定されており、ミッション・マネージャらがミッション期間を14日間に延長することを決定した場合は、4回目の船外活動が追加されることになります。

8月11日午後2時52分(同8月12日午前4時52分)、この船外活動が行われている最中に、ISSの米国の管制制御装置(Command and Control Multiplexer/Demultiplexer: C&C MDM)の主コンピュータが突然停止しました。設計どおりに冗長システムが作動して、バックアップとして待機していた2台目のコンピュータが制御を引継ぎ、3台目のコンピュータがバックアップへと移行しました。このコンピュータ停止による船外活動への影響はありませんでした。2台のコンピュータは正常に作動しており、ISSの飛行管制官らは主コンピュータ停止の原因究明作業に取り組んでいます。

一方、ミッション・マネージャらは、8月12日に予定されているスペースシャトルの底面の詳細検査で得られる追加情報を待ちながら、打上げ後3日間の飛行で収集した画像や映像の評価を続けました。

クルーは8月11日午後10時06分(同8月12日午前0時06分)に就寝し、飛行5日目は8月12日午前6時06分(同8月12日午後8時06分)に起床する予定です。

次回のSTS-118ステータスレポートは8月12日午前(同8月12日午後)、または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:STS-118 MCC Status Report #07(NASA)

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 
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