このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。

<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。

サイトマップ

宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センタートップページ
  • Menu01
  • Menu02
  • Menu03
  • Menu04
  • Menu05
  • Menu06
  • Menu07

NASAステータスレポート(2008年まで)

STS-117 NASAステータスレポート#27

最終更新日:2007年6月22日
« STS-117-26 | 一覧 | STS-117-28 »

2007年6月21日(木) 午後5時00分(米国中部夏時間)
2007年6月22日(金) 午前7時00分(日本時間)

悪天候のため、スペースシャトル「アトランティス号」の宇宙飛行士たちは、本日予定されていたフロリダ州NASAケネディ宇宙センター(KSC)への着陸ができなくなりました。着陸予定地点から30マイル(約48km)以内で通り雨が降っており、雲も低く立ち込めていることが、米国中部夏時間6月21日午後0時38分(日本時間6月22日午前2時38分)にミッションコントロールから伝えられ、クルーにとって本日最後となる2回目の着陸機会は見送られました。

悪天候による延期が決定してまもなく、再突入時のフライトディレクタであるNorm Knightは、6月22日に着陸する場合の代替着陸地となるカリフォルニア州モハベ砂漠にあるエドワーズ空軍基地への支援を指示しました。Knightは、6月22日にはKSCまたはエドワーズ空軍基地のどちらかにアトランティス号を着陸させたい意向です。

クルーは、もう1日宇宙で過ごすために再びペイロードベイ(貨物室)のドアを開き、短いエンジン噴射を行い6月22日の着陸機会に合わせて軌道を調整しました。このエンジン噴射により、風が穏やかと予想されている当初の着陸機会の時間より90分前に、必要に応じて代替着陸地であるエドワーズ空軍基地へ着陸することができるようになります。

アトランティス号の宇宙飛行士たちにとって、6月22日は数回の軌道離脱の機会があります。6月22日のフロリダ州の天候は、予報では雷雨の可能性が高まっています。エドワーズ空軍基地周辺は、予報では良い天候が望めます。

6月22日の着陸準備は、午前8時13分(同6月22日午後10時13分)に開始され、午前9時36分(同6月22日午後11時36分)にクルーがペイロードベイのドアを閉じる予定です。着陸に適した天候であれば、6月22日午後0時16分(同6月23日午前2時16分)に、コマンダーのフレドリック・スターカウとパイロットのリー・アーシャムボウが軌道離脱噴射を行い、アトランティス号を軌道から離脱させ、午後1時18分(同6月23日午前3時18分)にKSCのスペースシャトル着陸施設(Shuttle Landing Facility: SLF)へ着陸するよう降下を開始する予定です。

さらに軌道を周回した場合の次の着陸機会は、6月22日午後2時49分(同6月23日午前4時49分)のエドワーズ空軍基地への着陸、もしくは午後2時54分(同6月23日午前4時54分)のKSCへの着陸となります。明日は、エドワーズ空軍基地への着陸機会がさらに2回あります。

以下が、明日の着陸予定時刻(すべて米国中部夏時間)です。

周回数 着陸予定地 軌道離脱噴射時刻 着陸時刻
218 KSC 6月22日午後0時16分(同6月23日午前2時16分) 6月22日午後1時18分(同6月23日午前3時18分)
219 エドワーズ空軍基地 6月22日午後1時46分(同6月23日午前3時46分) 6月22日午後2時49分(同6月23日午前4時49分)
KSC 6月22日午後1時52分(同6月23日午前3時52分) 6月22日午後2時54分(同6月23日午前4時54分)
220 エドワーズ空軍基地 6月22日午後3時21分(同6月23日午前5時21分) 6月22日午後4時24分(同6月23日午前6時24分)
221 エドワーズ空軍基地 6月22日午後4時58分(同6月23日午前6時58分) 6月22日午後5時59分(同6月23日午前7時59分)


国際宇宙ステーション(ISS)では、第15次長期滞在クルーのコマンダーであるフョードル・ユールチキンが、アトランティス号がISSにドッキングしている間に起きたロシアの中央コンピュータと端末コンピュータの不具合の原因究明作業を、予定通り継続して行いました。ユールチキンは、二次電力スイッチをバイパスしていた両コンピュータの予備コンピュータのひとつから、ジャンパ配線の接続を外して予備コンピュータの電源を切りました。その後、両コンピュータの再起動を試み、ジャンパ無しでもコンピュータが適切に動作するかを確認しましたが、飛行管制官たちの予想通り、うまく動作しないことが確認されました。

ロシアの専門家たちは、今夜はジャンパ配線を接続しないで中央コンピュータと端末コンピュータの電源を切るよう指示を出しました。この間に彼らが体系的な原因究明作業を続けます。両コンピュータのそれぞれ別の2系統は、ロシアのシステムの支援を受け、引き続き問題なく機能しています。

さらに、ロシアの飛行管制官たちは、エレクトロン(酸素生成装置)を稼動させるために、今月前半にコンピュータの不具合が発生して以来初めてこの装置を再起動しました。

本日の原因究明手順は、7月24日にISSに到着する予定の次のプログレス補給船(26P)で新しいハードウェアを運び交換する可能性を含め、ロシアのミッションマネージャたちがコンピュータシステムの修理計画を評価するのに役立つよう計画されています。

次のSTS-117ステータスレポートは、クルーが起床した後の6月22日午前(同6月22日午後)、または新規イベントがあれば発行する予定です。また次のISSステータスレポートは、6月29日の金曜日に発行する予定です。

出典:STS-117 MCC Status Report #27(NASA)

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約