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NASAステータスレポート（2008年まで）

STS-117 NASAステータスレポート#02

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2007年6月9日(土) 午前9時30分（米国中部夏時間）
2007年6月9日(土) 午後11時30分（日本時間）

スペースシャトル「アトランティス号」のクルーは今朝、軌道上で初めてのウェイクアップコールを受けました。アトランティス号のクルーは、国際宇宙ステーション（ISS）に新しい長期滞在クルーと新たに一対の太陽電池パドル（Solar Array Wing: SAW）を届けるため、6月10日午後にISSとのランデブを予定しています。

米国中部夏時間6月9日午前9時10分（日本時間6月9日午後11時10分）に、Aaron Tippinの“Big Boy Toys”という曲がアトランティス号の中に流れました。この曲はコマンダーのフレドリック・スターカウのためにかけられたものでした。クルーはキャビン内のビデオのダウンロードを終了するために就寝時刻が遅くなったため、今朝の起床時刻は30分遅くなりました。

本日、パイロットのリー・アーシャムボウとミッションスペシャリスト（搭乗運用技術者：MS）のパトリック・フォレスターとスティーブン・スワンソンは、スペースシャトルのロボットアーム（SRMS）を使ってセンサ付き検査用延長ブーム（Orbiter Boom Sensor System: OBSS）を収納場所から取り出し、アトランティス号の熱防護システム（Thermal Protection System: TPS）の状態を詳しく検査する予定です。6月8日深夜にSRMSを点検していた時に、左舷の軌道制御システム（Orbital Maneuvering System: OMS）ポッドの耐熱タイルと隣接する箇所の耐熱ブランケット1枚がめくれているのが確認された部分について、3人は昨夜、詳しく観察しました。

本日の点検と並行して、ミッションスペシャリストのジョン・オリバース、ジェイムズ・ライリー、そしてクレイトン・アンダーソンは、ISSにドッキングしている間に3回予定されている船外活動で着用する宇宙服の念入りな点検と、宇宙服とその他の船外活動用の機材をISSへ移送するための準備を行う予定です。

その後、ドッキングに向けた準備として、クルーはアトランティス号のドッキングシステム（Orbiter Docking System: ODS）にセンターライン・カメラを取り付け、ODSのドッキングリングを延ばし、ランデブ用の機器の点検を行う予定です。スターカウは、6月10日午後2時36分（同6月11日午前4時36分）にISSとドッキングするよう、アトランティス号を飛行させる予定です。（訳注：日本時間6月10日時点で、アトランティス号のドッキングは6月10午後2時38分（同6月11日午前4時38分）の予定です。）

ISSとアトランティス号の間のハッチが開かれ、歓迎を受けた後、アンダーソンは自分用のシートライナーを、「ザーリャ」（基本機能モジュール）にドッキングしているソユーズ宇宙船（14S）に運び込み、ISSのコマンダーであるフョードル・ユールチキンと、フライトエンジニアのオレッグ・コトフと共に正式にISSの第15次長期滞在クルーの一員となる予定です。また、2006年12月の打上げ以来宇宙に滞在しているフライトエンジニアのサニータ・ウィリアムズは、アトランティス号のクルーとなり、彼らと一緒に地上に戻る予定です。

発電用の一対の巨大なSAWを含むS3/S4トラスのISSへの移動は、明日のドッキング直後から開始される予定で、SRMSを使ってベイロードベイ（貨物室）からS3/S4トラスを持ち上げ、「カナダアーム2」（ISSのロボットアーム）に渡します。S3/S4トラスのISSヘの取付けは、ミッション最初の船外活動が行われる6月11日に実施される予定です。この船外活動は、ライリーとオリバースが行うことになっています。

次のSTS-117ステータスレポートは、6月9日午後（同6月10日午前）、または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典：STS-117 MCC Status Report #02（NASA）

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。