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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #07-12

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第14次長期滞在クルー
2007年3月2日(金) 午後3時00分(米国中部標準時間)
2007年3月3日(土) 午前6時00分(日本時間)

国際宇宙ステーション(ISS)の第14次長期滞在クルーは、今週も引き続き、科学実験、ISSのメンテナンス作業、そして2月22日に実施したロシアの船外活動の後片付けを行いました。

今週前半にスペースシャトル「アトランティス号」の打上げ延期が決まったため、3月2日に予定されていたリブースト(軌道上昇)は延期されました。STS-117ミッションは、3月15日に打上げが予定されていましたが、2月26日に雹を伴う嵐で、外部燃料タンク(External Tank: ET)の断熱材に修理を必要とする損傷を受けたため延期されました。

現在ロシアの飛行管制官は、3月16日と28日の2回、ISSの高度を上げるためリブーストを実施する予定です。これにより、ISSは4月7日に打上げが予定されるソユーズ宇宙船(14S)の到着に最適な高度になります。今回のソユーズ宇宙船(14S)は、第15次長期滞在クルーのコマンダーとなるフョードル・ユールチキンとフライトエンジニアのオレッグ・コトフ、および宇宙旅行者のチャールズ・シモニー氏をISSに届けます。ISSへのドッキングは4月9日の予定です。第14次長期滞在クルーのコマンダーであるマイケル・ロペズ-アレグリアとフライトエンジニアのミハイル・チューリン、およびシモニー氏は、4月19日にカザフスタン共和国に着陸する予定です。

ISSのマネージャらは、アトランティス号の打上げ延期を受け、ISS内での第14次長期滞在クルーの残り数週間の作業内容と、第15次長期滞在クルーが行う作業内容の再検討を行っています。これは、スペースシャトルの打上げ延期に伴いクルーの作業内容を変更し、クルーの時間を最大限活用するためです。

3月1日、睡眠中だったISSのクルーは、右舷の放熱ラジエータ回転関節部(Thermal Radiator Rotary Joint: TRRJ)が、ラジエータ回転用モータのコントローラ(Rotary Joint Motor Controller: RJMC)からのコマンドを受信できなかったことを知らせる警告で起こされました。TRRJは自動で別のコマンドリンクに切り替わり、運用に影響はありませんでした。現在技術者が、問題の原因究明を行っています。このTRRJは、最も効率良く冷却できる位置にラジエータを回転させるものです。

フライトエンジニアのサニータ・ウィリアムズは、2月28日、ラップトップコンピュータのシミュレーションで、「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)の操作技術を維持するための訓練を行いました。また、他のクルーと共に、宇宙飛行による反応・順応能力の変化の実験(Test of Reaction and Adaptation Capabilities: TRAC)に参加しました。この実験では、ミッション前、ミッション中、ミッション終了後にクルーの手と眼球の協調に関するデータを収集します。TRACの実験責任者である、ドイツスポーツ大学(ケルン)のオトマー・ボック博士は、宇宙飛行中の脳の順応について、この実験でより深い理解ができるようになると期待しています。この実験は、第14次長期滞在クルーと第15次長期滞在クルーの両クルーにわたって実施される予定です。ISSクルーの活動状況、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2007/iss07-12.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2007年3月5日

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