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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #06-44

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第14次長期滞在クルー
2006年10月13日(金) 午後3時00分(米国中部夏時間)
2006年10月14日(土) 午前5時00分(日本時間)

国際宇宙ステーション(ISS)の第14次長期滞在クルーは、今週、ソユーズ宇宙船に搭乗して短い移動を行い、また組立てが進むISSでメンテナンス作業と実験を行い、さらにクルーひとりの宇宙滞在100日目を祝いました。

10月10日、ISSのコマンダーでNASAサイエンス・オフィサーのマイケル・ロペズ-アレグリアは、フライトエンジニアのミハイル・チューリンとトーマス・ライターと共にソユーズ宇宙船(13S)に乗り、それまでドッキングしていたポートから別のドッキングポートへと移動しました。この移動は、今月後半に予定されている次のプログレス補給船(23P)の打上げと到着に先立って行われた所定の手順です。

チューリンが操縦するソユーズ宇宙船(13S)は、米国中部夏時間10月10日午後2時14分(日本時間10月11日午前4時14分)に「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)後方から分離し、10月10日午後2時34分(同10月11日午前4時34分)に「ザーリャ」(基本機能モジュール)の地球に面したドッキングポートに再びドッキングしました。

プログレス補給船(23P)は、10月23日にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられる予定です。このプログレス補給船は、打上げから3日後に今回の移動で空いたズヴェズダのドッキングポートにドッキングし、クルーに補給品を届けることになっています。

6ヶ月の滞在予定期間のうち3週間以上を過ごしたロペズ-アレグリアとチューリンは、微小重力環境での生活に慣れつつあります。ふたりは、ライターが今年7月初めにスペースシャトル「ディスカバリー号」に乗って打ち上げられてから100日目を、共に祝いました。欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士であるライターは、交代要員であるNASAの宇宙飛行士サニータ・ウィリアムズを乗せてISSを訪れるディスカバリー号に搭乗し、12月に帰還する予定です。

エレクトロン(酸素発生装置)が動作していないため、現在ISS内への酸素供給は、「クエスト」(エアロック)の外壁にある高圧ガスタンク(High Pressure Gas Tank: HPGT)から行われています。エレクトロンの修理に必要な部品は、今月末にISSに到着するプログレス補給船(23P)で運ぶ予定です。

現在ISSの姿勢は、電気で動く4基のコントロール・モーメント・ジャイロ(Control Moment Gyroscopes: CMG)の内、3基によって保たれています。CMG のうち1基(CMG 3)が、10月9日早朝、断続的に大きく振動したため、停止されました。ISSの姿勢制御には3基のCMGが動作すれば充分であり、CMG 3の停止によりISSの安全や運用には影響は出ていません。現在、飛行管制官たちは、今後のCMG 3に関する計画と次のスペースシャトルミッションであるSTS-116ミッションで行われる組立て作業に変更を加える必要があるかどうかを評価しています。この12月に予定されているSTS-116ミッションでは、前回のSTS-115ミッションで新しく取り付けられた太陽電池パドルからの電力をISSのシステムに接続するため、配線系統の切り替えを行うことになっており、それに伴いISSのシステムは交代で電源を切ることになっています。この作業の流れの中では、CMGの電力も交代で停止されるため、必要な場合は姿勢制御用スラスタを利用して姿勢制御する可能性もあります。

今週、クルーは定期的に実施している健康診断を受け、水のサンプルを採取し、現在ドッキングしているプログレス補給船(22P)に不要品を積み込む作業を行いました。ロペズ-アレグリアはクエスト内の空調装置(Common Cabin Air Assembly: CCAA)のフィルタの目詰まりを防ぐため、水分離器を交換しました。このメンテナンス作業は、前回は第5次長期滞在クルーが行いました。

今週、スペース・ビデオ・ゲートウェイ(Space Video Gateway: SVG)の点検のために機材の設置が開始されました。この点検では、ISSから高精細度テレビ(HDTV)映像を送信する能力を実証することになっています。

次回のISSステータスレポートは、10月20日または新規イベントがあれば発行する予定です。ISSクルーの活動状況、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2006/iss06-44.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2006年10月16日


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