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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #05-41

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第11次長期滞在クルー
2005年8月26日(金) 午前8時30分(米国中部夏時間)
2005年8月26日(金) 午後10時30分(日本時間)

今週、国際宇宙ステーション(ISS)のクルーは、先月スペースシャトル「ディスカバリー号」の宇宙飛行士達が運んできた荷物の荷解きと、次の補給品の到着に向けての準備、ISSの環境制御システムの重要な部品の修理を行いました。

滞在期間6ヶ月のミッションも5ヶ月目に入り、第11次長期滞在クルー(コマンダーのセルゲイ・クリカレフとNASAのフライトエンジニアでサイエンスオフィサーのジョン・フィリップス)は、3週間前にディスカバリー号から「ザーリャ」(基本機能モジュール)へ運び込まれた荷物の開梱作業を終えました。「ユニティ」(結合モジュール1)と「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)内に保管された荷物の開梱作業も数日後に行われる予定です。荷解きされた物品は、ISSのコンピュータ化された在庫管理システムに全て入力されました。

クルーは8月26日に、ズヴェズダ後方にドッキングしているプログレス補給船(18P)にゴミや不要になった機材の積み込みを始める予定です。プログレス補給船(18P)は米国中部夏時間9月7日午前5時23分(日本時間9月7日午後7時23分)にISSから切り離される予定です。このプログレス補給船(18P)は、地球の大気圏に突入するようにスラスタを噴射するコマンドが送られ、太平洋上に安全に投棄される予定です。

これにより、9月8日午前8時8分(同9月8日午後10時8分)に予定されているカザフスタン共和国バイコヌール宇宙基地からのプログレス補給船(19P)の打上げに向けた準備が整うことになります。プログレス補給船(19P)は、9月10日午前9時50分(同9月10日午後11時50分)にISSに自動ドッキングする予定です。ドッキングの模様は、NASA TVで生中継される予定です。

プログレス補給船(19P)で運ばれる物品の中には、数ヶ月前に故障したロシアのエレクトロン(酸素発生装置)の液体ユニットがあります。液体ユニットはエレクトロン内に水を循環させる装置で、この水が電気分解されることで水素と酸素が生成されます。水素はISS外に排出され、酸素はISS内に放出され呼吸用に使われます。

エレクトロンが停止している間は、ISSの酸素はプログレス補給船(18P)のタンクから補給されました。複数の酸素供給源があるため、クルーにとって十分な量の酸素があります。

8月23日に、クリカレフはVozdukh(二酸化炭素除去装置)の故障したバルブを取り替える修理を行いました。Vozdukhが先週停止したため、「デスティニー」(米国実験棟)にあるもうひとつの空気浄化システムである米国の二酸化炭素除去装置(Carbon Dioxide Removal Assembly: CDRA)を一時的に使うことになりました。

また23日には、クリカレフとフィリップスは、オハイオ州のシンシナティー博物館に集まった学生達にISSでの生活と仕事について説明しました。この教育イベントはオハイオ・ヴァリー地域の学校に放送されました。

8月24日にフィリップスは、在庫品とISSの医療用品に関する情報を入力していた、故障したラップトップコンピュータを交換しました。このコンピュータは、3週間前のディスカバリー号訪問中に故障しました。

また24日にはISS内が急激に減圧したという想定で、90分間の緊急時対応訓練が行われました。このような訓練は、クルーとフライトコントローラの習熟度を保つため、定期的に行われています。

訓練と定期的なメンテナンス作業に加えて、先週「ピアース」(ロシアのドッキング室)の外部で行った、実験装置やハードウェアを回収するための船外活動で使用した工具を片付けました。第11次長期滞在クルーが行う船外活動は、この1回のみです。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。

次回の ISS ステータスレポートは、9月1日または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2005/iss05-41.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2005年8月29日

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