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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #04-35

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第9次長期滞在クルー
2004年6月29日(火) 午前10時00分(米国中部夏時間)
2004年6月30日(水) 午前0時00分(日本時間)

本日、ミッションマネージャたちは国際宇宙ステーション(ISS)の電力ブレーカを修理するための2回目の船外活動を6月30日に実施することを承認しました。この修理によって、ISSの姿勢を制御する4基のコントロール・モーメント・ジャイロ(Control Moment Gyro: CMG)のうち電力が断たれている1基が復旧する予定です。

6月24日に実施された第9次長期滞在クルー(コマンダーのゲナディ・パダルカとNASAサイエンスオフィサーでフライトエンジニアのマイケル・フィンク)による第1回目の船外活動は、フィンクが着用していたロシア製のオーラン宇宙服の主酸素タンクが予想以上に速く減圧したことをモスクワのフライトコントローラたちがすぐに気付き、中断されました。

解析や試験、そして軌道上でのトラブルシューティングをもとに、マネージャたちはフィンクが着用した宇宙服の酸素注入スイッチ(訳者注:酸素タンクからの流入量を調節するレバー)が開いていたために必要以上の減圧が起こったと結論付けました。船外活動が始まる前に、スイッチが規定の位置に完全に設定されていなかったため、主酸素タンクからフィンクの宇宙服に予想以上の急速な酸素流入が起こりました。ロシアの技術者たちは、これを他に影響を与えない処置可能な出来事(isolated event)と結論付け、クルーに30日の船外活動でも同じ宇宙服を使用する許可を与えました。船外活動の手順は更新され、スイッチが正確な位置にあることをクルーが確認する新たな手順が追加されました。

今回の船外活動の目的は、遠隔電力制御モジュール(Remote Power Controller Module: RPCM)を交換し、CMG-2の電力を復旧させることです。CMG-2はRPCMの電力ブレーカの故障によって4月21日に電力を断たれました。CMG-1が2年程前に故障しましたが、現在ISSの姿勢は残り2基のCMGによって十分に制御されています。

船外活動の中継と解説は米国中部夏時間6月30日午後3時30分(日本時間7月1日午前5時30分)から開始されます。船外活動は午後4時40分(同7月1日午前6時40分)から開始され、6時間30分かかる予定です。

船外活動と土星探査機カッシーニの土星到達は、NASAテレビのサイト(http://www.nasa.gov/ntv)で生放送されます。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。

ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://scipoc.msfc.nasa.gov/をご覧ください。

次回のISSステータスレポートは、船外活動が終わった6月30日の夜に発行する予定です。


出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2004/iss04-35.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2004年7月1日

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