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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #04-31

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第9次長期滞在クルー
2004年6月18日(金)午後3時00分(米国中部夏時間)
2004年6月19日(土)午前5時00分(日本時間)

高度225マイル(約362km)上空を飛行中の国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している第9次長期滞在クルーのマイケル・フィンクのもとに、6月18日、女の子の赤ちゃんが生まれるというこの世で最高のプレゼントが届き、一足早く父の日が訪れました。赤ちゃんはタラリ・ポーリナ・フィンクと名付けられました。

フィンクは、国に貢献する多くのアメリカ人の父親と同じように子供の誕生には立ち会えませんでしたが、彼は宇宙から子供の誕生を祝った最初のアメリカ人となりました。

フィンクの妻のレニータは18日朝、テキサス州クリアレークでふたり目の赤ちゃんを出産しました。その後のテレビ会議で、フィンクはロシアと米国のフライトコントローラチームに対し家族への支援について感謝を述べ、ISSコマンダーのゲナディ・パダルカにお祝いの葉巻とお菓子(celebratory cigar and candy)を勧めました。フィンクはさらに、国に貢献する全ての人々のことを思い、家族から離れることで同じような犠牲を払う人々を支援するよう皆に求めました。

NASAのサイエンスオフィサーのフィンクとコマンダーのパダルカは、故障した遠隔電力制御装置すなわち電力ブレーカを交換するため6月24日に予定されている船外活動の準備に1週間を費やしました。この船外活動はコントロール・モーメント・ジャイロ(Control Moment Gyroscopes: CMG)1基へ電力を供給する遠隔電力制御モジュール(Remote Power Controller Module: RPCM)の交換を目的としています。このRPCM内の電力ブレーカが故障しています。

ISSのZ1トラスには4基のCMGがあり、宇宙空間でのISSの姿勢を制御しています。CMG-1は2年前に故障し、次のスペースシャトルミッションで交換される予定です。CMG-2は4月21日の電力ブレーカの故障により電力が断たれ、RPCMの交換による復旧を余儀なくされています。この間、機能する2基のCMGによってISSの姿勢は十分に制御されています。

NASA による船外活動のテレビ中継は米国中部夏時間6月24日午後3時30分(日本時間6月25日午前5時30分)から開始されます。パダルカとフィンクは、午後4時50分(同6月25日午前6時50分)にロシア製のオーラン宇宙服を着て「ピアース」(ロシアのドッキング室)から船外に出る予定です。船外活動についてのミッションステータスブリーフィングはNASAジョンソン宇宙センター(JSC)で6月21日午後1時(同6月22日午前3時)から開催され、NASAテレビで中継される予定です。

フィンクとパダルカは、作業場所であるS0(エスゼロ)トラスまでの移動の一部を、ピアースに取り付けられた「ストレラ」(ロシアのクレーン)を使って移動します。交換作業は約4時間半かかる見込みです。

クルーが着用するロシア製の宇宙服でクルー同士の通信や地上との通信を行うとき、作業場所(S0トラス)からかなり離れたロシアセグメント上にあるアンテナとクルーの間にある遮蔽物が問題になります。このため通信を行う時の場所が設定され、必要なときにパダルカとフィンクが使えるよう4つの基本的な手信号が決められました。

今週は船外活動の準備に加え、クルーは実験を集中して行いました。クルーたちはお互いを被験者にして体重測定を行い、フィンクは「デスティニー」(米国実験棟)上の3台のエクスプレスラックに新しいソフトウェアをダウンロードしました。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。

ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://scipoc.msfc.nasa.gov/をご覧ください。

次回のISSステータスレポートは、6月24日の船外活動後もしくは何かイベントがあればその前に発行する予定です。


出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2004/iss04-31.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2004年6月22日

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