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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #04-10

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第8次長期滞在クルー
2004年2月20日(金) 午後 4時00分(米国中部標準時間)
2004年2月21日(土) 午前 7時00分(日本時間)


第8次長期滞在クルーによる船外活動に対して、残されている唯一のことは“Go”サインを出すことです。コマンダーのマイケル・フォールとフライトエンジニアのアレクサンダー・カレリは、2月18日に、国際宇宙ステーション(ISS)への打上げから4ヶ月目となる日を迎えました。彼らは今週、長い作業リストからなる船外活動のための準備作業を終えました。船外活動は、「ピアース」(ロシアのドッキング室)から米国中部標準時間2月26日午後3時(日本時間2月27日午前6時)に開始されます。NASAテレビでは船外活動の模様を午後2時(同2月27日午前5時)から放送する予定です。

今週、クルーはモスクワ郊外のコロリョフにあるロシアのミッションコントロールセンターの専門家たちと密接に連絡をとりながら、ロシア製のオーラン宇宙服を準備して、試験した後、宇宙服を着たままピアースからソユーズ宇宙船へ乗り込むための実証試験を行い、船外活動計画の徹底的な審査を完了しました。フォールとカレリは現在、2月26日の本番時にロシアの地上局を通してロシアのフライトコントローラたちと最大限に通信できるようにするため、毎日のスケジュールを徐々にずらしています。

5時間半におよぶ長時間の船外活動中に計画されている作業には、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)後方のレーザ反射器の回収が含まれています。レーザ反射器が回収されることで、来年初めてISSに到着する新しい欧州補給機の航行用データの準備がさらに進みます。ISSの外にいる間に、クルーは放射線環境の研究のために設計された実験用テストベッドの設置や日本の材料曝露実験の試料パッケージの交換も行う予定です。彼らはまた、ロシア製の装置の試料パッケージを交換します。これはISSのスラスタ噴射によって生じる付着物の研究に使われます。

ISSの全システムは、今週シャットダウンしたエレクトロン(酸素発生装置)も含めて良好に作動しています。エレクトロンは、ISSクルーの呼吸用の空気を供給するために、排水から酸素を生成します。エレクトロンは2月17日に予期せぬ動作不良に陥りました。点検の後、エレクトロンは2月20日の朝に再起動され、それ以降良好に作動しています。エレクトロンの交換部品は、必要となったときのために、他のたくさんの予備の酸素とともにISSに保管されています。

今週、ロシアの専門家たちは、2月15日にISSの後方から浮遊していくのが確認された一片のデブリの正体を突き止めました。ズヴェズダの窓を通してフォールとカレリが撮った写真には、ボルトとそれに付随するワッシャが写っていました。写真から識別された部品番号から、その物体がプログレス補給船の打上げ時に右舷側の太陽電池アレイを保持するための機構の一部と分かりました。この部品は、プログレス補給船がISSに到着する前に太陽電池アレイが展開した後は必要なく、またISSからゆっくり離れていったため危険はありません。ロシアの専門家たちは、今後ISSに到着する他の宇宙船の、同じようなボルトを解放する方法について検討しています。以前のレポートでフォールが実施する予定になっていた、「デスティニー」(米国実験棟)の窓のガラス間を除湿する計画は、船外活動の準備のために中止されました。除湿と、ガラス板同士の間に生じる結露を防止するためのフレキシブルホースの取り付けは後日行われることとなり、3月初めにクルーの作業項目として設定される予定です。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/ をご覧ください。

ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://scipoc.msfc.nasa.gov/ をご覧ください。

次回のISSステータスレポートは、2月26日の船外活動の後、もしくは何かイベントがあればその前に発行する予定です。


出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2004/iss04-10.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2004年2月23日

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