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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #03-33

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第7次長期滞在クルー
2003年7月11日(金) 午後 4時00分(米国中部夏時間)
2003年7月12日(土) 午前 6時00分(日本時間)

 

国際宇宙ステーション(ISS)の第7次長期滞在クルー(コマンダーのユーリ・マレンチェンコとNASAのISSサイエンスオフィサーのエドワード・ルー)は、機器のアップグレードや保守作業を行い、軌道上での11週目を過ごしました。ふたりはまた、さまざまな実験装置での研究を進め、公式、非公式なやり方で彼らのISS上での経験を地上の人々と分かち合いました。

ISSのロシアの構成要素において、マレンチェンコは衛星航行システムの再整備品や凝縮水分離収集装置の新しいパイプの取り付けを行いました。これらの機器は、先月ロシアのプログレス補給船(11P)でISSに運ばれたものです。クルーは、モジュール間での内線通話をするためのロシアの音声システムの中継装置の更新、ISS内全体の煙検知器や微生物フィルタなど生命維持システムの点検、ラップトップコンピュータのハードディスクの再構築とデータの復元、ミッションマネージャが次のプログレス補給船で何を打ち上げるかを決めるための補給品の在庫確認などを行いました。

軌道上にクルーが滞在することで、重力の無視できる環境に長期間滞在した場合、人体がどのような反応をするのかという、人体生命科学(Human Life Science)研究から見たテーマを研究することができます。今週、マレンチェンコとルーは、微小重力環境下での健康状態を検査する米国とロシアの実験データを収集しました。彼らはまた、筋肉や心臓血管を健康な状態に保つため、運動を毎日2時間以上行いました。

先週末、ルーは、新たなEarthKAM(Earth Knowledge Acquired by Middle Schools)実験を行うため、デスティニー(米国実験棟)の地球方向を向いている窓に電子スチルカメラを取り付けました。この実験は、小学6年生から中学2年生までの生徒が地球の地理や軌道のメカニズムを勉強するための実験で、ISSが地球上の特定の位置をいつ通過するのか理解し、カメラを制御する軌道上のコンピュータに送信される要求を出すという実験です。生徒は、240マイル(約385km)以上の高度から彼らが撮影した写真について後日研究します。今週の運用で、写真300枚以上が撮影されました。

マレンチェンコとルーは、1週間を通してISSでの経験を分かち合う時間を持ちました。7月7日には、ISSのアマチュア無線システムを使って、ベルギーにあるヨーロッパ宇宙センターのスペース・キャンプの参加者からの質問に答え、ロシアのミッションコントロールセンターのあるコロリョフ市の65周年記念式典での「宇宙の日」イベントへのお祝いと激励のメッセージを送りました。7月8日には、TOKYO FMラジオ放送局に集まった日本の小学生との会話を行い、7月10日には、Voice of Americaの記者とミッションについて語りました。7月11日には、ロシアの学校の科学コンテストの勝者と会話をしました。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また地上のある地点からのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。

ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://www.scipoc.msfc.nasa.gov/をご覧ください。

次回のISSステータスレポートは、7月18日、または何かイベントが生じた際に発行する予定です。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2003/iss03-33.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 

最終更新日:2003年7月14日

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