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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #03-17

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第6次長期滞在クルー
2003年4月18日(火) 午後 4時00分(米国中部夏時間)
2003年4月19日(水) 午前 6時00分(日本時間)

 

国際宇宙ステーション(ISS)上の第6次長期滞在クルーは今週、地上に帰還する準備を進め、一方、次のISS滞在クルーは、来週末に計画されている打上げに対して最終承認を受けました。

4月14日に滞在クルー(コマンダーのケネス・バウアーソックス、フライト・エンジニアのニコライ・ブダーリン、NASAのISSサイエンスオフィサーのドナルド・ペティット)は、Sokol打上げおよび帰還用宇宙服を着て、ISSの「ピアース」(ロシアのドッキング室)にドッキングしているソユーズTMA-1宇宙船の帰還モジュール内の衝撃吸収シートとのフィットチェックを行いました。4月16日午前に、実際に軌道上で機器を見ることができる利点を活かして、滞在クルーは、過去数ヶ月の間に行われたいくつかの保全および修理作業の詳細に関するヒューストンのフライト・コントローラチームからの問い合わせに、1時間応対しました。個人の所有物の梱包、および分離とランディングのためのその他の準備が今週ずっと引き続き行われました。

次のクルーをISSへ送る計画も今週進められました。4月14日に、モスクワでの一般設計レビューにおいて、ソユーズTMA-2宇宙船は打上げ準備が整っていることが公式に確認されました。本日、星の街のガガーリン宇宙飛行士訓練センターで、第7次長期滞在クルーは飛行を公式に認定されました。

コマンダーのユーリ・マレンチェンコとNASAのISSサイエンスオフィサーのエドワード・ルーは、星の街からカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地射場へ4月20日に移動し、バイコヌール時間4月26日午前9時54分(米国中部夏時間4月25日午後10時54分)の打上げの最終準備を行う予定です。この新たなクルーは、4月28日の午前早くにISSに到着し、帰還するクルーとの間で6日間の引き継ぎのブリーフィングを開始する予定です。バウアーソックス、ブダーリンとペティットは、古いソユーズ宇宙船に搭乗して5月4日に帰還し、バウアーソックスとペティットは、ソユーズ宇宙船で地上に着陸する、最初のアメリカ人宇宙飛行士になる予定です。

今週はより多くの時間が分離の準備のために使われる一方で、ISSクルーは、科学実験も引き続き行いました。3人全員が生命医学実験に参加し、微小重力下での肺機能および腎臓結石の形成について調べました。日々ペティットは、「デスティニー」(米国実験棟)の微小重力研究グローブボックス(MSG)内で行われているコロイド溶液中の常磁性体の集合体の構造研究(Investigating the Structure of Paramagnetic Aggregates from Colloidal Emulsions: InSpace)の実行状況を監視し、常磁性流体中に浮遊している粒子および粒子の集合体に磁力を掛けたり、外したりしました。この研究は、ブレーキや振動制御システムに使用される、より良い流体を開発する研究のためのものです。

3人全てのクルーが、重力のない環境下での滞在延長により人体がどのように反応するかについて更に研究するためのいくつかの調査手順にも引き続き参加しています。

4月17日に、第6次長期滞在クルーは、教育イベントに参加し、ジョージア州RoswellのMountain Park小学校の生徒達から寄せられた、彼らのミッションや、宇宙での生活についての質問に答えました。この生徒達は、1年間に渡る飛行100周年記念活動に参加してきています。
(訳注:1903年12月17日にライト兄弟が初飛行して、今年はちょうど100周年となる)

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日時、また地上のある地点からのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。

ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://scipoc.msfc.nasa.gov/をご覧ください。

次回のISSステータスレポートは、4月25日に予定されているソユーズTMA-2宇宙船打上げ後、あるいはその前に、何かイベントが起きた時点で発行する予定です。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2003/iss03-17.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 

最終更新日:2003年4月21日

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