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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #03-14

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第6次長期滞在クルー
2003年 4月 4日(金) 午後 4時00分(米国中部標準時間)
2003年 4月 5日(土) 午前 7時00分(日本時間)

 

国際宇宙ステーション(ISS)のクルーである、コマンダーのケネス・バウアーソックス、フライト・エンジニアのニコライ・ブダーリン、NASAのISSサイエンスオフィサーのドナルド・ペティットは、今週はほとんど、来る4月8日の船外活動の準備をして過ごしました。6時間半の船外活動は、米国中部夏時間4月8日午前7時30分(日本時間4月8日午後9時30分)から開始される予定で、NASATVの放映は、午前6時(同午後8時)から開始される予定です。

船外活動で行われる作業には、電力配線のつなぎ変え、コントロール・モーメント・ジャイロ(Control Moment Gyro:CMG)のひとつへの冗長の電力の供給、ISSの熱制御システムの着脱コネクタ(Quick Disconnect:QD)への断熱カバーの緩みの固定、CETAカートのひとつに設置する照明支柱の取り外しなどがあります。

船外活動の準備として、本日、地上の専門家との話し合いが行われ、また今週の多くを使っての宇宙服および機器のバッテリの充電、4月2日のペティットによるセルフレスキュー用推進装置(Simplified Aid For EVA Rescue: SAFER)の点検、船外活動タイムラインの詳細なレビュー、地上の専門家も交えた30分間の船外活動会議などが行われました。今週のはじめにEVA放射線モニタ装置(EVA Radiation Monitoring:EVARM)についても作業が行われました。

第6次長期滞在クルーは、帰還の準備も行い、個人物品を集めて荷造りし、次の滞在者のためにISSの実験室を最良の状態にするために働きました。4月1日に第7次長期滞在クルーのロシア人宇宙飛行士のユーリ・マレンチェンコと、NASA宇宙飛行士のエドワード・ルーが公式に任命されました。このふたりは4月26日にソユーズTMA宇宙船に乗ってカザフスタン共和国からISSへ向けて打ち上げられます。

バウアーソックス、ブダーリンとペティットは、5月の始めに現在ロシアセグメントの「ピアース」(ロシアのドッキング室)にドッキングしているソユーズTMA宇宙船に搭乗して地上に戻る予定です。この3人は11月23日に打ち上げられ、11月25日からISSに滞在しています。マレンチェンコとルーは来週カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地の射場を訪れ、彼らがISSへと向かうソユーズTMA宇宙船を視察する予定です。

モスクワの運用センターのフライト・コントローラは、本日、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)に結合している無人のプログレス補給船のスラスタを使用し、ISSの高度を第7次長期滞在クルーの乗るソユーズTMA宇宙船の到着の準備のために上昇させました。14分間のプログレス補給船のスラスタ噴射で、ISSの平均高度は約1.9マイル(約3km)上昇しました。

広範囲での科学活動がISS上で引き続き行われています。ペティットは、ISSに到着以降かなりの時間を微小重力研究グローブボックス(MSG)の電力供給のトラブルシューティングに費やしてきました。このMSGは、流体、炎、蒸気や粒子といった危険性のある実験のための密閉環境を提供します。自らの修理に対する試験が成功した後、ペティットは今週、このインクリメント期間で最初のMSGでの実験を終了しました。その実験は、コロイド溶液中の常磁性体の集合体の構造研究(Investigating the Structure of Paramagnetic Aggregates from Colloidal Emulsions:InSpace)です。InSpaceは、粒子や粒子の集合体の外部の磁場に対する反応の仕方を研究するものです。3月31日と4月1日に行われたInSpaceの実験では予想外の結果となりましたが、多くの科学者がMSGの再作動を喜びました。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日時、また地上のある地点からのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。

ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://scipoc.msfc.nasa.gov/をご覧ください。

次回のISSステータスレポートは4月8日の船外活動後、あるいはその前に何かイベントが起きた時点で発行する予定です。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2003/iss03-14.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 

最終更新日:2003年4月7日

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