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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #03-7

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第6次長期滞在クルー
2003年2月14日(金) 午後 4時00分(米国中部標準時間)
2003年2月15日(土) 午前 7時00分(日本時間)

 

国際宇宙ステーション(ISS)上での滞在が3ヶ月に近づき、第6次長期滞在クルーは、今週は、新たに到着したプログレス補給船(10P)の荷ほどきを引き続き行い、ISSの高度の上昇を確認し、記者会見を行い、ISSのロボットアームを操作しました。

先週ISSに到着したロシアのプログレス補給船(10P)は、約900kgの食料、燃料、衣服、その他の物資を運んできたので、コマンダーのケネス・バウアーソックス、フライト・エンジニアのニコライ・ブダーリン、NASAのISSサイエンスオフィサーのドナルド・ペティットは、必要とあれば、少なくとも6月の終わりまでは滞在できます。

プログレス補給船のエンジンを使って、2月11日にリブーストが行われ、ISSの高度が約6マイル(約9km)上昇し、平均248マイル(約400km)の軌道になりました。これは、4月終わりの新たなソユーズ帰還機の到着に向けて3回計画されている、ISSのリブーストの1回目でした。リブーストのための噴射の間、「デスティニー」(米国実験棟)にある、科学用の加速度計が、エンジンからの振動を測定し、科学者が、ISSの動きが感受性の高い微小重力実験にどのような影響を与えるかを調べる助けとなりました。

バウアーソックス、ペティットとブダーリンは、国中からNASAの複数箇所のセンターに集まった記者と、コロンビア号の事故以来初めての記者会見で会話を交わしました。質問のほとんどは、コロンビア号の宇宙飛行士達に対する、クルーの反応や考え及びこの事故がクルーのミッションにどのような影響を与えうるかに焦点を当てたものでした。

「我々は友のために悲しむ時間を持った。」とバウアーソックスは語りました。「軌道上のここに長時間いると、自分の感情を抑えて常にそれに向き合うなんてことはできない。我々にとって、STS-107に搭乗していた人々は我々の友人であり、我々は彼らと交流があり、彼らを失ったことを感じて、それらを認識することは、我々にとって大事なことです。我々はそれぞれが涙を流せる機会を持てた。しかし、今は、前に向かって進むべき時であり、我々はゆっくりとそれを行っている。本日のこの記者会見は、我々が通常の目的に向けて動くのを助け、ここでの我々のミッションを遂行する、大きな一歩である。」と語りました。

2月13日に、バウアーソックスとペティットは、ISSのロボットアーム「カナダアーム2」を操作しました。この作業で、クルーは、宇宙空間でのアームの能力を実証するための点検手順を実行し、デスティニー内のロボット操作用ワークステーションを用いてロボットアームのシステムの制御に関する習熟度を維持することができました。

今週初め、フライト・コントローラ達は、ISSの様々な構成要素の間で使われているモジュール間バルブシステムを通る空気の流れが若干減少していることに気づきました。バウアーソックスとペティットは、配管内のいくつかのファンを取り外し、フィルターから埃や塵を取り除いてきれいにしたところ、はっきりと空気の流量が増えました。

微小重力研究グローブボックス(MSG)のトラブルシューティングは、ESA及びNASAマーシャル宇宙飛行センター(MSFC)のペイロード運用センターの専門家達により引き続き行われています。先週、ペティットがプログレス補給船に載って到着した交換部品を組み込んだ時にサーキットブレーカーが飛んでしまいました。ペティットは、専門家達が、彼が軌道上で実施する計画を立てるまでは、機器の電力を落としています。

ISSクルーの活動状況、また地上のある地点からのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.govをご覧ください。

ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://www.scipoc.msfc.nasa.govをご覧ください。

次回のISSステータスレポートは2月21日、あるいはその前に、何かイベントが起きた時点で発行する予定です。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2003/iss03-7.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 

最終更新日:2003年 2月17日

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