このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
 
JAXAトップページへ
 JAXAトップページへ宇宙ステーション・きぼう広報・情報センターサイトマップ
 
国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

国際宇宙ステーション・ ステータスレポート#01-48
テキサス州ヒューストン ミッションコントロールセンター
2001年 11月28日(水)午後 7時(米国中部標準時間)
2001年 11月29日(木)午前10時(日本時間)



国際宇宙ステーション(ISS)の姿勢制御は、計画よりも約3時間遅れで正常な状態に戻されました。これは、本日、プログレス補給船のドッキング後に発生した技術的な問題に関して、ロシアのフライト・コントローラが検討する時間をとるために遅れていたものです。

ISSは、プログレス補給船とドッキングする際にとる通常のモードである、姿勢制御を停止したフリードリフトの状態にしたままにされていました。通常はプログレス補給船をISSにドッキングさせる掛け金(hook)がしっかりと固定されたことがロシアのフライト・コントローラにより確認された数分後には、ISSの姿勢制御システムは元の状態に戻すことになっています。コロリョフのミッションコントロールセンターでは、米国中部標準時間11月28日午後1時43分(日本時間11月29日午前4時43分)にプログレス補給船がISSにドッキングした後、掛け金が確実に固定されたというデータを確認することができませんでした。

ロシアのフライト・コントローラが11月28日午後5時(同11月29日午前8時)頃に、プログレス補給船はしっかりと結合され、ISSの姿勢制御システムを正常に作動させてもよいと判断するまで、ISSは姿勢制御システムをオフにしたフリードリフトの状態にしてありました。その間、太陽電池の発電量が減少するので、電力節約のためにデスティニー(米国の実験モジュール)、ユニティ(結合モジュール)、PMA2(与圧結合モジュール2)の結露防止用の外壁ヒータ、バックアップ系のキャビン・エア・アセンブリ、クエスト内の汚染モニタ装置など不要な機器が一時的に停止されました。

ISSが正常な姿勢に戻った後、これらの機器の電源は再度投入されました。これによるISS運用への影響はありません。

ロシアのフライト・コントローラ達は、プログレス補給船結合後の問題点を引き続き検討しています。ドッキング状況を示すデータによれば、プログレス補給船をISSに結合する2段階目の掛け金(hook)が期待どおりに作動していなかったことを示していました。今夜は状況の分析を引き続きおこない、ISSが次にロシアの追跡局との交信範囲に入る29日朝には、ISS内でも不具合の調査をおこなうことにしています。

一方、フロリダ州ケネディ宇宙センターでは、11月29日午後6時41分(同11月30日午前9時41分)に予定されているスペースシャトル・エンデバー号によるSTS-108ミッションの打上げ準備作業が予定どおり進んでいます。このミッションでは第4次長期滞在クルーがISSに向かう予定です。11月29日午前9時15分(同11月30日午前0時15分)に予定されているエンデバー号への燃料充填を開始する決断を行うのが、次のマイルストーンとなります。

ISSは平均高度247マイル(約397km)の軌道を周回しています。

ISSのクルーは帰還の準備をする一方、実験活動として主に人体生理学関連の実験を引き続きおこなっています。自動化された微小重力材料実験も種々の実験をおこない実績を重ねています。ISSで実施する科学研究の全体管理は、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターでおこなっています。また、人体研究施設(HRF)はジョンソン宇宙センターで管理しています。詳細については、次のウェブサイトをご覧ください。
     http://www.scipoc.msfc.nasa.gov

次のステータスレポートは何かイベントが発生した時点で、あるいはSTS-108ミッション飛行期間中のステータスレポートと合わせて発行する予定です。



出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2001/iss01-48.html

最終更新日:2001年 11月 30日

JAXAトップページへサイトポリシー