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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

国際宇宙ステーションステータスレポート#00-38
2000年 8月17日(木)午前11時(米国中部夏時間)
2000年 8月18日(金)午前 1時(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター

 米露両国のフライトコントローラは今週も国際宇宙ステーション(ISS)の次の訪問者を迎える準備作業を行いました。次の訪問者はスペースシャトルミッションSTS-106のクルーで、新しく取付けられた居住区画ズヴェズダに初めて入室する予定です。

 プログレス補給船が8月8日にISSにドッキングした後、フライトコントローラはプログレスとズヴェズダのドッキング機構の間の空間に空気を充填してテストし、気密が確保されていることを確認しました。STS-106の7人のクルーはこの空間を通ってプログレスからISSへと補給品を運び込みます。

 フライトコントローラーは8月10日(木)に補給船とズヴェズダの間の推進剤の配管をチェックした後、プログレスのタンクからズヴェズダのタンクへの推進剤(燃料と酸化剤)の移送を開始しました。燃料の移送作業は無事完了しましたが、翌11日(金)に実施した酸化剤の移送は自動的に停止されました。機器の不具合が原因であろうと推測されています。この作業は今週中には再開される見込みです。

 燃料移送の間、ズヴェズダの姿勢制御噴射装置が、地上からのコマンドエラーのためにおよそ2時間半の間機能を停止しました。この間 ISSは自然に安定する姿勢であり、姿勢制御のための噴射はほとんど必要でなかったため、この機能停止は特に問題にはなりませんでした。 その後のコマンドにより姿勢制御噴射装置は機能を回復しました。

 同じく今週、ザーリャのカメラの映像から、ズヴェズダの外壁に取付けてあるドッキングターゲットの一つが、打上げ後部分的にしか開いていないことが確認されました。これはISSの当面の活動に影響するものではありませんが、フライトコントローラは、STS-106のクルーのエド・ルーとユーリ・マレンチェンコの船外活動の際に、このターゲットを手で広げてもらうことを検討しています。STS-106での船外活動はすでに予定されているものです。

 8月15日(火)にプログレス宇宙船の噴射装置の噴射試験が行われ、ISSの速度は時速約2マイル(約1m/秒)増速されました。2回目の噴射が8月17日(木)に予定されており、この噴射により時速約9マイル(約4m/秒)増速される予定です。STS-106のときのシャトルとのランデブーに備えてISSの位置を精密に調整するため、これからの数週間であと1、2回の噴射が予定されています。

 一方、フロリダ州ケネディ宇宙センターでは、アトランティスが9月8日の打上げに備えて発射台に移動しました。アトランティスのクルーはISSに到着すると、プログレス補給船およびシャトルの貨物室にあるスペースハブモジュールから積荷を降ろし、この秋到着する最初の滞在クルーの到着に備えることにしています。

 プログレスが到着したことでISSはさらに大きくなり、今や長さ143フィート(約43.6m)、重量は67トンとなっています。ISSは日照条件が合えば地上から容易に見ることができます。

 この次のステータスレポートは8月23日(水)に発行する予定です。


出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2000/iss00-38.html


最終更新日:2000年 8月 18日

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