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プロトンロケット
ISS
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1965年から活躍し、240機以上も打ち上げられているロケット

プロトンロケット ©ROSCOSMOS

プロトンロケットは、低軌道に20,000kgの衛星を投入可能です。
これまでにもロシアの宇宙ステーション、サリュート、ミール、国際宇宙ステーション(ISS)の構成要素であるザーリャ等を打上げています。

プロトンロケットは、通常、打上げの5日前にバイコヌール基地の組立施設から横倒しのまま鉄道で射点に運ばれます。射点に到着後、垂直に立てられて打上げ準備作業が開始されます。

プロトンロケットの打上げ ©ROSCOSMOS

プロトンロケットの主要諸元

横スクロールしてお読みください。
名称 プロトンロケット
打上げ場所 バイコヌール宇宙基地
用途 静止衛星の商業打上げ、軍事衛星打ち上げ、宇宙ステーションのモジュール打上げ等
搭載貨物重量 約20t(高度200km/軌道傾斜角51.6度)
ロケット構成 3段または4段式
(ISSの打上げには3段式を使用)
全長 57.2m
(直径4.35mの商用打上げフェアリング使用時)
最大直径 7.4m
打上げ時重量 約690t
エンジン基数 1段:6 2段:4 3段:1
推進剤 全段同じ
酸化剤:四酸化二窒素(NTO)
燃料:非対称ジメチルヒドラジン(UDMH)
プロトンロケットの構成
打上げ前のプロトンロケット

バイコヌール宇宙基地について

プロトンロケットの打上げシーケンス

バイコヌール宇宙基地について

ロシアの宇宙基地の所在地
バイコヌール宇宙基地 ©JAXA/NASA/Joel Kowsky

バイコヌール宇宙基地は、カザフスタン共和国(モスクワの南東約2,100kmのところ)に位置します。世界初の人工衛星スプートニク1号の打上げに使われたほか、世界初の宇宙飛行士ガガーリンの打上げ以降、全ての有人宇宙船の打上げに使用されています。また、プロトン、ゼニットロケットなどの大型ロケットの打上げにも使用されてきました。

プロトンの発射設備は国際的な打上げ用と軍用の2つがあり、それぞれ2つの発射台を備えています。「ザーリャ」(基本機能モジュール)の打上げ時には333-L発射台が使用されました。

バイコヌール宇宙基地の年間の平均気温は13度です(季節により-45度~40度まで変化します)。

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA