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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

油井亀美也宇宙飛行士
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油井宇宙飛行士の活動状況(ISS滞在開始から15周年)(2015年11月 4日)


軌道上記者会見のため「デスティニー」(米国実験棟)に集まった第45次長期滞在クルー
(出典:油井宇宙飛行士ツイッター)

11月2日で、宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)での滞在を開始してから15周年を迎えました。ISSは国際協力と平和の象徴でもあり、異なる経歴や文化を持つ各国の宇宙飛行士や地上のスタッフが互いを尊重しあい、協力しながらミッションの成功に向けて日々努力しています。これまで、ISSに滞在した合計人数は220名(のべ373名)となり、180回以上の船外活動が行われ、1,760件以上の研究が実施されました。15周年を記念して、ISSと地上を結んだ軌道上記者会見が行われ、油井宇宙飛行士は日本の報道機関からの質問に答えました。

日本の有人宇宙活動も、10月1日には日本人によるISS合計滞在日数1,000日を達成して大きな節目を迎えました。また、油井宇宙飛行士は、日本人として10人目の宇宙飛行であり、宇宙飛行の人数が二桁の時代に入りました。2016年には、大西宇宙飛行士、2017年には金井宇宙飛行士のISS長期滞在も決まっており、日本人宇宙飛行士の挑戦は続きます。

ISS計画に参加し、日本が宇宙への挑戦を続けた結果、日本の宇宙開発技術は格段に向上して世界に知られることとなり、国際パートナーからの大きな信頼も得てきています。今後も高品質なタンパク質の結晶生成実験、超小型衛星の放出、最先端の機器を使用した宇宙物理学の研究など、「きぼう」日本実験棟の特徴を最大限に活用し、成果につなげ、国内および国際社会に貢献していきます。

11月2日の油井宇宙飛行士のその他の活動は、NASAのSynthetic Muscleと呼ばれる実験を行い、人工筋のサンプルの写真撮影を行って、データを地上に送信しました。この実験は、企業が開発した人工筋が宇宙環境において放射線から受ける影響を調査するもので、この人工筋が使われるロボットが将来宇宙で人類の手助けをしたり、深宇宙探査で使用されるロボットの寿命を延ばしたり、強い放射線のある地上の環境で活用される可能性があります。

この日は、NASAのCognitionと呼ばれる認知能力評価の宇宙滞在およそ103日目のテストを行いました。これは、微小重力環境や睡眠不足が人間の認知機能へ影響を与えるかを測定する一連の試験のひとつで、短い10問からなる認知機能に関するテストをラップトップ上で行い、現在と過去のテスト結果を即座に知ることができます。

メンテナンス作業としては、日々のエクササイズで使用している改良型エクササイズ装置(Advanced Resistive Exercise Device: ARED)のクランクハンドルのねじアダプタの状態を確認し、ねじアダプタが適切に締められていることを確認しました。この作業は、昨年クランクハンドルの交換を行ったことによる事後確認のため、地上からの要請にもとづいて行われました。


*断りの無い限り、日時はISSでの時間(世界標準時(日本時間-9時間))です。

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