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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

油井亀美也宇宙飛行士
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油井宇宙飛行士の活動状況(2015年9月24日)


流星観測衛星「S-CUBE」放出のコマンドを送信する油井宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

9月16日、油井宇宙飛行士は、9月17日に放出された超小型衛星の放出準備作業として、超小型衛星を搬出させる「きぼう」日本実験棟のエアロック内の減圧作業を行いました。

「こうのとり」5号機関連の作業として、使用済みとなった恒久型多目的モジュール(Permanent Multipurpose Module: PMM)に設置されている補給品保管プラットフォームラック(Resupply Stowage Platform: RSP)を「こうのとり」5号機に移送し、ラック内に保管されていた物資を片づける作業を行いました。また、「コロンバス」(欧州実験棟)にて、欧州宇宙機関(ESA)の不用品を集める作業を行いました。

9月17日は、超小型衛星の放出のため、「きぼう」のエアロックのハッチを開け、超小型衛星が取り付けられたエアロックのスライドテーブルを船外に伸展させました。その後、地上からの遠隔操作により、超小型衛星は「きぼう」のロボットアームで放出位置まで移動されました。2基の超小型衛星は、油井宇宙飛行士/「きぼう」運用管制チームのコマンドにより、日本時間の9月17日夜にそれぞれ軌道上に放出されました。

日本とブラジルの超小型衛星を放出しました

その他、NASAのSprint実験の宇宙滞在およそ60日目のデータ取得のため、地上の専門家の指示に従って自身のふくらはぎや大腿部の超音波測定を行いました。Sprint実験は、長期滞在クルーを被験者として、高負荷・短時間の運動で、筋萎縮や骨量の減少を最小限に抑えるプログラムを開発するための実験で、この検査は長期滞在中の筋量の変化を記録するために行われるものです。

9月18日は、超小型衛星の放出後作業を行いました。「きぼう」のエアロックのスライドテーブルを伸展させた後、超小型衛星を搭載していた親アーム先端取付型実験プラットフォーム(Multi-Purpose Experiment Platform: MPEP)がスライドテーブルに再び取り付けられるのをモニタした後、スライドテーブルを船内に戻す操作を行いました。

実験関連の作業では、「きぼう」の細胞培養装置(CBEF)と画像取得処理装置(IPU)を結ぶビデオケーブルの抵抗値を測定しました。IPUは、「きぼう」に搭載されている実験装置から送られてくる実験画像を圧縮し、伝送ラインを通して地上に送ります。それにより、ほぼ同時刻の実験画像を地上で見ることができます。

「こうのとり」5号機関連の作業として、使用済みとなった「デスティニー」(米国実験棟)に設置されているMSS-2ラックのロッカーをチェル・リングリン宇宙飛行士とともに取り外し、「こうのとり」5号機に移送する作業を行いました。

9月21日は、Ocular Healthと呼ばれる眼の機能障害を調べるNASAの実験で、飛行およそ60日目としてのデータ取得を開始しました。視力検査、眼圧測定、血圧測定を実施し、眼に関するアンケートに回答しました。

定期的に実施するメンテナンス作業のひとつとして、「デスティニー」の微生物フィルタを交換しました。

9月22日は、「こうのとり」5号機に積み込む不要物資の移送作業を継続しました。日本時間9月29日に予定されているISSからの分離に備えて不要物資の移送も大詰めとなり、完了まであと約1時間分の作業と見積もられています。

また、リングリン宇宙飛行士とともにOcular Health実験の続きを行い、光干渉断層計(Optical Coherence Tomography: OCT)という装置を用いた眼球組織の断層像撮影と、ファンドスコープという器具を用いた眼底検査を、互いにサポートしながら行いました。Ocular Health実験では、微小重力状態によって誘発される視覚障害/頭蓋内圧のリスクを把握するため、系統的な生理データの収集を必要としています。研究者は、宇宙滞在中に変化する視覚、血管、中枢神経系の測定値データが、地球帰還後、回復のための臨床診療ガイドラインを作る助けになると考えています。


*断りの無い限り、日時はISSでの時間(世界標準時(日本時間-9時間))です。

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