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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年8月13日


8/12

1日休みを頂いて、今日は朝から快調にスケジュールをこなせました。
ケイトとも話しているのですが、やはり早め早めにタスクをこなしていけると気持ちが楽です。

今朝、ISSに来てから既にかなりの回数やっている「Fine Motor Skills(ファインモータースキルズ)」研究のデータ取りをやっていて気付いたことがあります。
これはタブレットのアプリで手先の器用さを調べる研究ですが、以前書いたように地上でやっていた時と比べてある特定の科目がスコアが出せていない感触がありました。

特に出来が悪いと感じるのは、指で円や正方形の枠をなるべく綺麗にかつ速くなぞる、という科目です。
これが、ISSに来てからどうもやりにくい。
今日もそんな風に考えながらやっていて、ふと、自分の身体が安定していないことに気付きました。
指がこう、ディスプレイ上をなぞるときに、その反動が身体に伝わっているのです。

指をディスプレイに押さえつけることで生じる反発の力。
それと、なぞる時に指とディスプレイの間で生じる摩擦力。
その2つに無重力では身体が微妙に反動を受けているのです。
それは本当に小さな反動ですが、それでも手先の精密な動きに影響を及ぼすには十分なようです。

次回は身体をもっとしっかり固定した状態でやってみようと思います。
ISSで仕事をする上で鍵を握るのは、この「いかに上手く身体を固定するか」なのですが、これについては実際に見て頂く方がわかりやすいと思うので、時間を見つけて動画を撮れたらなと思っています。

ところで、今日のメインタスクはドラゴン宇宙船への荷物の搭載作業・準備で、4時間近く費やしました。
ドラゴンがドッキングしている「Node2(ノードツー)」と呼ばれるモジュールが、荷物のメインの仮置き場になっているのですが、もうパンク寸前です。
どんどん梱包作業をしているのですが、梱包が完了してもすぐに搭載出来なかったりするので、それをとりあえずそこに置いておくのです。
すぐに搭載出来ないのは、狭い船内に荷物を入れていく順番が決まっているからで、その奥に搭載されるはずの荷物がまだ積まれていない段階では、次の荷物を積めないからです。

また、地上に持ち帰る装置は、整備して再使用されるものも多く、それらはしっかりと梱包してあげないといけません。
梱包したものを、バッグになるべく無駄な隙間が出来ないように詰めていく。
なかなか大変な作業です。
ケイトが、「テトリスみたい」と言いましたが、全く同感です。
私は部屋が超汚いA型人間なのですが、地上でも宇宙でも、荷物を広げるのは簡単で、荷物を片付けるのは大変なのは変わりがないようです。

4時間、ISSの色々なところから色々なものを集めてきて、梱包し、バッグに入れるという作業をやっていて、いくつか『マーフィーの法則』を思いつきました。

「探しものは、バッグの1番奥に入っている」

「苦労して取り出したものは、目的のものと同型であるが識別番号の異なる別のものである」

「ものがパンパンに詰まっているバッグを苦労して閉じたと思った次の瞬間、そのバッグを開けなければいけない状況が生じる」

「大抵の場合、(片付けるスピード)<(散らかすスピード)である」


それでは皆さん、どうぞ良い週末を♪



 
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