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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年8月 6日

8/5

木曜日に組み立てたナノラック社の船外実験プラットフォーム「NREP(エヌレップ)」、今日無事に「きぼう」のエアロックから宇宙空間に搬出され、その後地上からの遠隔操作によりロボットアームで「きぼう」の船外に取り付けられました!

無事に起動されたと聞き、私もホッとしています(;´∀`)
今後は定期的に中身の実験装置を入れ替えるという作業がエアロックで行われることになると思います。

午前中は、CSA(カナダ宇宙庁)の「Vascular Echo」という医学研究のデータ取りがありました。
超音波検査で体のあちこちの血管の状態を調べるもので、地上の研究者の方とリアルタイムでビデオと音声をつないで行います。
リアルタイムと言っても、そこには数秒のタイムラグがどうしても生じるので、3時間近いセッションで結構苦戦しました。
中でも右胸部にある目的の血管は、息をある程度吐き出したときにしか超音波で見えてこず、息を吐き出した状態で息を止め、その間に研究者からの指示で目的の血管を探して、画像を撮影したり、血流を調べたりするという難易度の高いものでした。
私の超音波検査技術もまだまだお粗末なので、研究者の方にはさぞかしストレスだったのではないかと思います。
ほんのちょっとした検知器のズレで血管が見えなくなったりするので、難しいです。

アナトーリは今日が「Fluid Shift」研究(体液シフト)の初日で、朝から採血、唾液・尿の採取と忙しそうでした。
採血はアナトーリは自分で出来ないので、ジェフがサポートしたそうです。
私は月曜が同じ研究の初日で、採血はアナトーリがサポートとしてスケジュールされています。

夕食は、クルー全員で食べたのですが、その席上アナトーリに感想を聞くと、

アナトーリ「タイムラインが細かく決まっていて、どの時間にトレーサー(体の中の体液の流れを追うための指標水)を飲んで、どの時間に尿や血液を採取するというのが大変。先に手順をちゃんと読んでおいたほうがいいよ」

というアドバイスをくれました。

私「わかった。こっちは月曜に初日だから気をつけるよ」

アナトーリ「採血は誰がサポートするんだ?」

私「アナトーリになってたよ」

アナトーリ「マジか!(爆笑)」

私「う、うん・・・。やばい?」

アナトーリ「こないだオレグの採血を、おれとアレクセイの2人でサポートしてて、45分かかったからな。あの時は大騒ぎだったな」

私「は、はは・・・:(;゛゜'ω゜'):」←自分でやるしかない

前回の採血時の苦い記憶がよみがえりましたとさ。

さて、週末恒例の写真特集です。

「きぼう」の窓からの夜景ショット...ジェフをうならせた1枚目。街の光を入れたくて撮った2枚目。太陽電池パネルの位置は1枚目の方が良いのですが、なかなかタイミングが上手く合いませんでした。シャッタースピード20秒なので、肉眼でこんなに綺麗に見えるわけではありません(^^;)

スペインの遠景とジブラルタル海峡...風雲たけし城で見ていた時以来のジブラルタル海峡。宇宙からも潮の流れって言うんですか?渦巻いているのが見えるってすごいですね。

アフリカの雲...宇宙から見える雲も綺麗です。


Night view from JEM window

Night view from JEM window


Spain

The Straits of Gibraltar


The Straits of Gibraltar

Clouds over Africa




 
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